プロが教えるハッシュタグの効果的な作り方とやり方

もはやB2BやB2Cなど 業態を問わず、マーケティングにソーシャルメディアはなくてはならない存在になりました。

検索エンジンからの流入を増やすには、一つの方法として検索結果上位表示を目指して、コンテンツを追加したり自社サイトでSEO内部施策を講じたりということを行います。このSEO対策は、なかなか一朝一夕にはいかない背景があります(一度、上位表示されると計り知れない効果がありますが)。

その一方で、ブログ更新時などにソーシャルメディア上でコンテンツを投稿し、ひとたび拡散が開始されると瞬く間に数多くのユーザーに広まります。弊社でも予期せぬ拡散による効果が得られ、実体験としてその効果は身に染みて感じています。

今回はソーシャルメディアへの投稿が、より拡散されやすくするための「#(ハッシュタグ)」に関してお伝えします。

ハッシュタグとは

ハッシュタグは、# (半角です)の後に文字列(日本語も利用可能です)が続くタグのこと(例:#安室奈美恵)で、ソーシャルメディアで利用されます。皆さんもソーシャルメディアユーザーであれば見たことがあるかと思います。

このハッシュタグですが、2007年8月24日にTwitterユーザーであるChris Messina氏がBarCampというイベントについて「#」を使ってつぶやこうとツイートしたのが初めと言われています。

このようにハッシュタグは、一人のユーザーが提案して利用されたローカルルールであり、多くのユーザーに広がりを見せた結果、Twitterが正式にサポートしたという歴史があります。

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今ではTwitterだけでなく、InstagramやFacebook、YouTube、Google+、Pinterestなどでハッシュタグがサポートされており、それらを活用するユーザーが増えています。

それではハッシュタグとは、何なのでしょうか。

ハッシュタグは、ソーシャル上で情報を整理・検索するのに役立ちます。

例えば、「ヤクルト優勝おめでとう #ヤクルトスワローズ」などと”ヤクルトスワローズ”というハッシュタグを利用します。そうすることで、Twitter内で このハッシュタグを利用しているツイートを簡単に検索/表示できるようになります。次の画像は、Twitterで #ヤクルトスワローズ をクリックしたら表示されたツイートの一つです。

Twitterでは、ハッシュタグがリンクになっておりクリックすることで、そのハッシュタグを利用しているツイートが検索されリストアップされます。Facebookでは、投稿にあるハッシュタグをクリックすると、ハッシュタグの付いた投稿の一覧が別ウィンドウで表示されます(2013年6月からFacebookでもハッシュタグの機能が追加されました)。

ハッシュタグはどのように使われているのか?

それではソーシャルメディアを活用するユーザーは、ハッシュタグをどのように活用するのでしょうか。2015年のアライドアーキテクツ社による調査によるとハッシュタグの利用目的では、「気になる商品や情報を検索するため」が6割を超えています。それ以外には「好きな商品などの情報を定期的にチェックするため」や「友達などが投稿しているハッシュタグに興味を持ちチェックするため」などがあげられています。つまり、多くのソーシャルメディアを活用しているユーザーは、このハッシュタグを使って情報を「検索」しているのです。

米Facebookが、ハッシュタグをサポートしたことを受けたReuter社のニュースでは、”ハッシュタグは投稿に「#」を付けたキーワードを入れるもので、SNS上に大量に書き込まれるユーザーのコメントから特定のトピックや話題を見つけやすくすることができる”と表現しています。

ハッシュタグをマーケッターが使う理由

ソーシャルメディアに投稿する際には、ハッシュタグを使うことを忘れてはいけません。北米ではハッシュタグの活用が当たり前になっています。

ハッシュタグの作り方は非常にシンプルです。特別な作業や申請、登録などは一切必要ありません。投稿時に「#」のあとに関連性の高いキーワードを入力するだけで、システム上でハッシュタグとして認識されます。例えば上記のSANSPOの記事では、#ヤクルトスワローズ #つば九郎 と2つのハッシュタグを投稿の際に付与しています。

それでは何故ハッシュタグを使うべきかをご紹介します。

拡散させ、見つけられやすくするためにハッシュタグを使う

ソーシャルメディアユーザーは何かを検索する際にGoogleではなくソーシャルメディア上でハッシュタグを利用して検索しているという点が大きなポイントです。インバウンドマーケティングでは、見つけてもらうことを前提に考えることが重要であり、商品やサービス、企業名、関連ワードについてソーシャルメディアユーザーは検索し会話を見つけ出します。そして、共感した場合や情報提供したい場合には、リツイートやいいね、シェアを図り情報が拡散されていくことになります。とある北米の調査によりますと、ハッシュタグを含むツイートは、含まない場合に比べて2倍以上のエンゲージメントが得られているという報告もされています。つまり、マーケッターはより拡散されやすく(見つけられやすく)するためにハッシュタグを使うことが良いということになります。

ユーザーの評判や意見、要望などをモニターできる

また、企業にとってはハッシュタグでソーシャル上のユーザーの生の声を検索することで評判や評価、意見、要望といった情報をリサーチしやすくなるメリットがあります。さらに影響力のあるインフルエンサーの特定も比較的容易に行える点も大きなメリットであると言えるでしょう。このインフルエンサーと良好な関係を築き協力し合うことも可能になります。このユーザーの生の声をソーシャルメディア横断でリアルタイムに集めて表示するタグボード(#tagboard)というツールがあります。このタグボード(#tagboard)を用いることで、企業はまとめて評判を得られるだけでなく、それらを自社Webサイトなどに表示することで共感を呼ぶバイラルマーケティングを行うことも可能になります。

まとめ

同じことに興味を持ったユーザーと共通の話題で盛り上がれる、ユーザーがハッシュタグで検索することで自身の投稿を見てもらえる、人気のハッシュタグから旬の話題などがわかる など多くのメリットをもったハッシュダグ。ぜひ、自社のソーシャルメディアでもハッシュタグを使ってみてはいかがでしょうか。

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