インバウンドマーケティング

インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティングの違い

  • 2017.06.02
  • LeadPlus
インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティングの違い

最近「インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティングは何が違うの?」という声をいただくことが多くなりました。

確かに両者は近しい概念もしくはマーケティング手法であり、同義に捉えられることが多いことも事実です。

あなたはインバウンドマーケティングコンテンツマーケティングの違いについて質問された時、明確な回答ができますか?今回は、それぞれの意味の違いについて紹介していきたいと思います。

【マーケティングの見直し】世間に流れる広告量と消費者の認知量の乖離

インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティングの違いについて説明する前に、なぜこのようなマーケティングが話題になるようになったのか、その背景をお話ししておきます。

近年、消費者に対して広告・宣伝しているにも関わらず、何の反応も得られないという現象がビジネスにおいて社会問題化しているように感じます。

一昔前であれば、広告やインターネットを少し利用しただけで、今より容易に売り上げを伸ばすことができていましたが、世の中に情報があふれかえるようになり、企業主導の時代から消費者主導の時代へと変わってきました。

これにより効果的な広告・宣伝をすることができなければ、売上が立たなくなっています。

少し古い情報となりますが、総務省のホームページに「情報流通インデックス」と呼ばれるデータが掲載されています。平成21年のデータを確認すると、企業などから広告・宣伝を目的に提供された流通情報量が199という指標を表しているのに対して、消費者が情報を受け取ることができ認知できた指標は109であることが分かりました。

このデータから見て分かるように、多くの企業から出される広告のうち約半数しか消費者に認知されていないということです。つまり、従来通りの広告・宣伝を行っていたとしても、そのほとんどが意味をなしていないという状況なのです。

インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティング

上記データから企業は消費者に対して広告・宣伝をする際、やり方を抜本的に見直す必要性があることをご理解いただけたと思います。

このような時代の流れの救世主として、インバウンドマーケティングは、現在大きな注目を集めています。インバウンドマーケティングは、直接的な訪問営業やダイレクトメール、テレマーケティング、広告など、積極的な売り込みを行うアウトバウンドマーケティングと真逆にあたる考え方で、こちらから働きかけることなく見込み客となりそうな人に自社の商品やサービスを見つけてもらう形式を重んじたマーケティングのスタイルということになります。

例えばインバウンドマーケティングソフトウェアを提供するHubSpotは、従来型のアウトバウンドマーケティングは人々の生活を遮るものであり、インバウンドマーケティングは人々に愛されるものであると言っています。

このようにインバウンドマーケティングは、アウトバウンドマーケティングと相対する概念であり、必然的に自社のWebサイトが主体となるような仕組み仕掛け、手法全般がインバウンドマーケティングを支える要素になります。

消費者はアウトバウンドマーケティングを望んでいない?

「情報流通インデックス」のデータを参照すれば分かるように、お客様を積極的に追いかけるようなアウトバウンドマーケティングは、消費者の考え方とマッチしていません。

消費者は、自分の目で優れた商品やサービスを選び、頭で考え意識的に選択していきたいと考えています。今、知りたいことは、自分ですぐに調べるため、欲しいと思わない情報(広告・宣伝)を受取ることにうんざりしています。

消費者は、テレビのように一方的に情報を受け取ることを望んでいるのではなく、インターネット上のウェブサイトやソーシャルメディア、メールマガジン等で意識的に情報源を探したいと考えているのです。

消費者が新商品を購入する時の情報源トップ3

情報調査会社ニールセン・インサイトの「日本における新商品に関する情報源 TOP3」の情報を参照すると、下記のように情報の入手もとが分散していることが分かりました。

  • 1位 インターネット68%
  • 2位 店頭で見て67%
  • 3位 テレビ広告

これらのデータから見て分かるように、テレビなどから得られる情報を消費者が一方的に受けて商品やサービスを選ぶ意思決定をしているわけではないということです。

店頭で実際の商品やサービスを確認し詳細を知ることよりも、インターネットで検索することで、購入対象物に含まれる真実の情報を探し求めているのです。

消費者が探し求めている情報のことをインターネット業界ではコンテンツと呼びます。消費者が知りたいと思うコンテンツをWebサイトに公開することができれば、直接見込み客の自宅に営業をしたりダイレクトメールを送信したり、紙の広告をすることなく、集客ができるということになります。

そのような背景もあり、コンテンツの重要性について見直されるようになった結果、コンテンツマーケティングと呼ばれる大きな潮流が動き始めたのです。

世界中の企業が注目しているコンテンツマーケティングとは?

コンテンツマーケティングとは、消費者に対して有益な情報(コンテンツ)を提供することで、商品やサービスに興味をもってもらい購買につなげるためのマーケティングの方法です。

コンテンツマーケティングという言葉は、最近現れたものではなく、欧米では10年以上も前からマーケティングの概念として存在し、世界中の企業が注目し実践しています。

なぜコンテンツマーケティングが注目を浴びるのか

これまで多くの企業がテレビCMやダイレクトメールなど、多様な広告コンテンツを作成し利用してきました。それにも関わらず、皆口を揃えてコンテンツマーケティングが大切だと話すようになっています。このように言われるようになった背景として、大きく2つの要因が考えられます。

  • スマートフォンの利用率が急激に伸びたこと
  • アプリケーションの技術が進み、消費者の行動が多様になったこと

数十年前なら政治に関する詳細を知るなら新聞、動画を見るならテレビ、コンテンツの種類によって利用するデバイスを分けることが一般的でした。

しかし、スマートフォンの登場によって、動画やニュース、政治などありとあらゆるコンテンツが1つのデバイスを通して楽しめるようになりました。また、それと並行して一般人でも容易に情報を発信できる手段が世の中には溢れかえるようになったことも大きな変革となりました。

その結果、テレビに膨大な費用をかけて広告・宣伝をしても情報が届きづらい時代となってしまったのです。消費者にいかにして情報を見つけてもらうかが、広告効果を高めるためのマーケティングにおける最重要課題となっています。

コンテンツマーケティングはインバウンドマーケティングの中の一つの手法

インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティングは、消費者に対する考え方は同じ方向を向いていても個別の意味を深掘りすると、それぞれ個性的な意味合いを持っています。

インバウンドマーケティングが形式や考え方、概念のようなものを表すとするならば、コンテンツマーケティングは、商品やサービスを購買につなげるためのコンテンツを活用したマーケティングの一手法と言えるでしょう。

つまり、インバウンドマーケティングの施策を考える段階になると、同時にコンテンツマーケティングを実践したり、ソーシャルを活用したり、ランディングページ、ナーチャリングを自動化したりして、自社の商品やサービスの販売・促進につなげるのです。

こちらの図はインバウンドマーケティングの方法論と実践的な手法を表したものです。詳細はこちらをご確認ください。

インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティングの違い

まとめ

インバウンドマーケティングは、その効果からもあらゆる企業がすぐにでも始めた方が良いものです。アウトバウンドマーケティングほど即効性はないものの、企業資産になるため正しい方法で実装して成功すれば、大きな戦力になることは間違いありません。

そして、インバウンドマーケティングを始める上でもっとも実践しやすい手法であるコンテンツマーケティングから始めるのも一つの手であることに間違いはないでしょう。

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