売上向上だけじゃない!!5つのビッグデータ活用事例、2016年はどうなる?

 2016.07.12  LeadPlus

2016年現在においてもその熱が冷めないビッグデータ。バズワードとなった年を経て、今年は各企業の運用への取り組みが注目されています。皆さんの企業でも、既にビッグデータ活用に取り組んでいるでしょうか? 

中には「取り組みたいけど、どうすればいいのか分からない…」といった企業も多いでしょう。そんなときは他社の活用事例を知って、自社における活用方法を見出すのが一番ですね。

そこでここでは、5つのビッグデータ活用事例を紹介していきます。「活用方法が分からない」といった企業や、「他にどんな活用方法があるかな?」と活用の幅を広げたい企業の方も是非参考にしてください。

ビッグデータのおさらい

詳しく知らない方のためにちょっと解説しておきます。ビッグデータとは、企業の内外に蓄積されていく膨大なデータ群及び事業に役立つ知見を導き出すための情報です。「曖昧だな」と感じた方も多いでしょうが、事実ビッグデータには明確な定義はありません。

というのも、各企業により取扱うデータ群が異なるので、明確に定義できないという側面があります。ECサイトを例に挙げて該当するデータを確認してみましょう。

  1. ユーザーのアクセス数
  2. コンバージョン
  3. 購入した商品
  4. 購入した日時
  5. 商品の組み合わせ
  6. ユーザーの属性
  7. 離脱率 

ざっと挙げただけでも、かなり豊富なデータが存在しますね。ビッグデータはこれらのデータを単体あるいは複数を組み合わせ、分析することで経営戦略やマーケティングに有用な情報を採掘することができます。

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ビッグデータの条件

具体的なビッグデータの条件としては、米IBM社が提唱している「3V」が最も浸透しています。 

Volume(量)   :基準となっているデータ量はありませんが、ビッグデータは基本的な膨大な量のデータを指します。

Velocity(速度)  :データの入出力の速度も重要な条件です。迅速な入出力で分析できる環境がなければビッグデータとは言えません。

Variety(豊富さ):データとは常に豊富なものであり、ビッグデータにおいても例外ではありません。

 「3V」のうち一つ、もしくは複数に該当すればそれはビッグデータだと言えます。つまり種類が単一のデータでも「Volume」と「Velocity」に該当していればビッグデータです。ただし、データによっては単一ではなく複数のデータを組み合わせることで初めて意味を持つケースもあるので、ビッグデータに該当したからと言って必ずしも有用な情報が手に入るわけではありません。

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ビッグデータ活用事例

それではビッグデータの活用事例を紹介していきます。 

事例1:大手コンビニストアL社

皆さんもご存知の通り、コンビニは多種多様な商品が豊富に取り揃えてあります。全国にチェーン展開しているL社では、そんな豊富の商品の中でも売上げランキング31の商品を店頭に常に欠かしません。1位でも10位でもなく31位、その理由はビッグデータ分析で見えた影の主力商品の存在です。

L社で提供しているポイントカードのデータ分析を行った結果、「1割程度のヘビーユーザーが6割以上の売上げを上げている」ということが判明しました。そしてそんなヘビーユーザーに愛されている商品が31位の商品だったのです。こうしてL社は31位の商品を継続的に販売していくことで、ヘビーユーザーを手放さない施策を展開することに成功しました。

「ビッグデータ」と聞くと、分析することで何か画期的なマーケティングが展開できるといったイメージを持っている方が多いと思います。しかし何もマーケティングだけでなく、L社の事例のように真の主力商品を明確にしたり、地味ではありながらも効果的な施策を展開することが可能なのです。

事例2:兵庫県に位置する温泉旅館S

兵庫県北部にある温泉旅館Sでは7つの外湯が有名であり、旅館に泊まり湯めぐりをすることで知られている旅館です。近辺地域ではシーズンごとにたくさんのイベントが開催されており、人気を集めています。温泉旅館Sでは携帯のICカードを活用してデジタル外湯券を発行し、そこで蓄積されたデータをビッグデータとして活用しています。個人を特定できないよう配慮しつつ、観光客のグループ構成や人気外湯の分析に役立てています。

また、イベントごとのデータ分析も高い効果を発揮しており、花火大会など足を止めて見物するイベントよりも灯篭流しなど観光客が流動的なイベントの方が各地での売上げが高いことが分かっています。

こちらもビッグデータの一般的なイメージとは異なる活用をしていますね。観光客の数やグループ、性別や年齢など定量的なデータを分析することで、観光客とのタッチポイントを把握しています。イベントごとの分析も非常に興味深く、様々なマーケティングが展開できそうですね。

事例3:バルセロナ市/スペイン

スペイン第二位の人口を誇るバルセロナ市は、ビッグデータを活用したIoT先進都市として有名です。ちなみにIoTとは「Internet of Things:モノのインターネット」の略であり、全てのモノとインターネットを繋いでビジネスや生活の利便性を高めようという概念です。バス停ではタッチパネルが設置されており、市内全域をカバーしているネットワークセンサーから気温や騒音レベル、通行人の通行状況などを知ることができます。また、スマートパーキングメーターにより市内の駐車可能な地点を情報として受け取ることも可能です。

このバルセロナ市のIoTを支えているのがビッグデータです。蓄積されていくビッグデータをリアルタイムで分析することで、市民に利便性の高い生活を提供しています。

こうしたIoTのニーズは急速に高まりつつあり、世界中の都市で研究開発が進められています。国内においてもインターネットに接続された冷蔵庫タッチパネルから、欲しい食材を注文するといったIoTが既にサービスとして展開されています。モノづくり大国日本では、こうした電化製品や自動車製品などでのIoT導入が盛んになると予測されています。 

事例4:大手機械メーカーJ社

世界的な大手機械メーカーJ社では、大規模農業向けのサービスをビッグデータ活用で提供しています。空気中の水分レベルを常に監視して、リアルタイムで様々な情報を取得することが出来るのです。気温、湿度、土壌の湿度、風速、日射、雨量、葉の水分量など、詳細なデータは農家が「どのタイミングで収穫すればいいのか?」を明確にすることができます。

実は大規模農業においてビッグデータ活用が注目されています。というのも、これまでの水分レベルデータは不確かな情報も多く、ベストな収穫のタイミングを逃してしまうことも多々起こっていました。ビッグデータを活用することで様々な情報を取得することができるので、こうしたタイミングを逃してしまうリスクを軽減させています。また、農作物の品質を一定に保つためにも役に立つデータですね。

事例5:大手ECモールR社

これはネットショッピング業界において、最もポピュラーなビッグデータ活用です。R社では商品購入者のデータの中から合わせて購入されている商品を割り出し、レコメンド機能を追加しています。

レコメンド機能とは商品購入時やページ閲覧時に「この商品を購入した方はこちらの商品も購入しています」といった、商品をおすすめする機能です。このレコメンド機能でついつい買ってしまったという方も多いでしょう。

というのも合わせて購入されていることが多い商品をおすすめしているので、効率的にニーズの高いユーザーへアピールできるからです。R社ではこのレコメンド機能で30%の売上げ向上を実現しています。 

非常にシンプルかつ効果的なビッグデータ活用事例ですね。ECサイトなどでは特に取得できるユーザーデータが豊富なので、レコメンド機能以外にも様々なマーティング展開が可能です。

2016年のビッグデータ

2016年のビッグデータは、各企業どのようにしてデータを活用していくかという所に注目が集まっています。実はビッグデータは、バズワードとなり各種メディアでもバシバシ取り上げられたにも関わらず活用により効果を上げている企業が非常に少ないんです。総務省の調査によると、効果をあげているのはビッグデータに取り組んでいる企業の10%にも達していません。

これは、メディアで多く取り上げられ「ビッグデータ」というものが多くの企業で間違った理解がされてしまったという原因が少なからず考えられます。実際に本稿を読まれている方の中でも「ビッグデータ=宝の山」的に考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、実際のビッグデータとは「ガラクタの山」と表現した方が適切であり、「ガラクタの山から使えそうなガラクタを広い集めて使用してみる」というのがビッグデータ活用の現実です。こうした異なった理解が、ビッグデータ活用を妨げています。 

また、2020年には東京オリンピックを控えており、訪日観光客は年間3,000万人に達すると言われています。このビジネスチャンスを逃さないためにも、2016年は各企業にとってビッグデータ活用の基盤を作る勝負の年になるでしょう。

まとめ

いかがでしょうか?今回はビッグデータ活用事例をいくつか紹介しましたが、皆さんのビッグデータ活用のヒントになれれば幸いです。また、事例をそのまま取り入れるのではなく、自社独自の活用方法を構築するのも重要ですね。ビッグデータは同じ業界・業種でも、企業によってデータの種類や適切な活用方法が異なってきます。言いかえれば企業の数だけビッグデータがあるということです。 

ビッグデータを適切に活用することができれば、様々なビジネスチャンスが生まれることは間違いないので、皆さん是非事例を参考にしつつ適切なビッグデータ活用を目指してください。

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