ニュースリリースで自社発信の情報を強化。取組みの基本と拡散について

 2019.04.23  LeadPlus

コンテンツマーケティングが広まるとともに、「オウンドメディア」「ペイドメディア」「アーンドメディア」という三つのメディアが強く認識されるようになりました。

その中でいずれにも明確には属さない「ニュースリリース」という手法があります。

ジャンル的には広報で、マーケティングとは一線を画すため、一般的にはコンテンツマーケティングやオウンドメディアと一緒に取り上げられることはありません。しかしその効果や取組みに注目する動きは、数年前から広がっています。

この記事では実際のニュースリリース事例も交え、その基本と拡散されるポイントを解説していきます。

ニュースリリース

メディアについて

まずはコンテンツマーケティングの三つのメディアについておさらいをして、それを踏まえたうえでのニュースリリースの位置づけを整理してみましょう。

三つのメディアをおさらい

コンテンツマーケティングの三つのメディアを、簡単に振り返ってみましょう。

オウンドメディア

自社が所有するメディアです。

ブログに代表されるオウンドメディアの他、SNSの公式アカウントやメールマガジンなども入ります。コーポレートサイトや商品サイトもコンテンツマーケティングではオウンドメディアとして分類されます。

ペイドメディア

マスメディアにお金を払って掲載してもらう、いわゆる広告メディアです。

ネット媒体だけでなくテレビやラジオ、新聞や雑誌の記事広告などもペイドメディアとなります。

アーンドメディア

インターネットの普及とともに広がった、もっとも新しい形態です。評判によって形成されるメディアを指します。具体的にはSNSや個人ブログなどです。

口コミや評判など生活者側が発信するため、企業側がもっともコントロールしにくいメディアです。

ニュースリリースの位置づけ

「オウンドメディア」「ペイドメディア」「アーンドメディア」は、「トリプルメディア」と呼ばれます。トリプルメディアはコンテンツマーケティングとともに広がってきた概念なので、一般的なメディアとイコールではありません。

その前提に立ってトリプルメディアのどこにニュースリリースが入るかを考えてみましょう。

もっとも近いのは、アーンドメディアです。しかしアーンドメディアがニュースリリースかといえば、違います。アーンドメディアとはニュースリリースなどから得た情報をもとに、生活者がその評価をしたり評判を広めるものだからです。つまりアーンドメディアを作る大きな要素と捉えるとスッキリします。

またニュースリリースはコーポレートサイトなどのオウンドメディアにも掲載されます。ですからオウンドメディアといってもいいでしょう。現在のニュースリリースの多くがメールで配信されますので、形式的にはメルマガというオウンドメディアともいえそうです。

トリプルメディアはもともと「誰が発信する情報か」という概念です。

その視点を重視すれば企業が発信するニュースリリースはオウンドメディアですし、評判や口コミという形になって拡散されていくもとになる情報という意味では、アーンドメディアに近いといえるのです。

ペイドメディアは有料広告なので少し違いますが、最近は記事広告も多くあります。また昔からの大手マスメディアの編集部でなければ、有料記事(広告)と一般記事の編集者が分かれているというケースも少なくなっています。そうしたことも踏まえると、ペイドメディアとの関係性もあるといえます。

BtoBマーケティングお役立ち資料

いずれにしてもニュースリリースはそのまま情報として受け取られるのではなく、さまざまに形を変え広がっていくというところに真価があると捉えるといいでしょう。

ニュースリリースの基本

それではニュースの基本について、箇条書きでお伝えしましょう。

広告ではないことを十分に意識する。

ニュースリリースは広告ではありません。そのことを強く意識して取組みましょう。ネットを使ったニュースリリースの投函が主流になり、かなり広告に近い内容のニュースリリースも出ていますが、やはり編集者の目を通してみると掲載が見送られます。

「感嘆符(!)」を多用したり「絶賛発売中です。ぜひお越しください」といったアピール文を書く人がいますが、情報を伝えるという意味ではマイナスになってしまいます。

生活者が関心のある情報かを十分に吟味する。

ニュースリリースは基本的には編集者が目を通して掲載の有無、掲載するスペースや場所を考えます。ですから編集者の目に留まる、関心をひくものになっているかがポイントです。

編集者は自分の主観ではなく、生活者が関心を示す内容かを重視します。メディアが売れるか、ページビューが増えるかというのが指標になっているので、生活者にとって価値のない情報だったら取りあげたくないのです。ニュースリリースを出そうと思ったタイミングで「それがユーザーにとって有益な情報になっているか」については深く吟味しましょう。

またプロのメディア編集者だけでなく、SNSなどで一般の人も編集者というのが昨今の情勢です。ダイレクトにユーザーに届く、という点も意識しましょう。

企業のブランドを背負っていることを忘れずに

ニュースリリースは企業が発信する公式情報です。ですからそこで粗相(そそう)してしまったら、企業のブランドイメージそのものを棄損するというリスクも考えておきましょう。

問合せ対応の準備をしておく

ニュースリリースを出してそれで「ご自由に!」というわけではありません。

メディアの中にはニュースリリースの内容をきっかけに、さらに深掘りをしようと問合せをしてくるケースもあります。想定される質問に対してはあらかじめ用意をしておきましょう。

また組織の中に広報をきちんと置かずニュースリリースを出し始めたという所は、問合せがあった際に連絡がたらい回しになるケースも見られます。今後のそのメディアとのお付き合いも考え、迅速かつ丁寧な対応を心がけましょう。

オウンドメディアだけに留まらせない

自社のコーポレートサイトへ掲載、加えてSNSの公式アカウントにニュースリリースが出たという告知をして終わり、という企業も少なくありません。

これだけでは拡散が望めませんし、何よりニュースリリースはメディア(現在は個人のブログやSNSも含めます)へ広く告知するためのものです。

自社コンテンツに留まらせず、リリース配信サイトを使い広く伝えていきましょう。

事例

ニュースリリースをより具体的にイメージしてもらうために事例を紹介していきます。

オーソドックスなもの

もっともオーソドックスなのは、新商品の発売、新サービスの提供開始などです。

新しい技術や研究開発の成果などもありますし、子会社の設立、店舗や営業所の新規開発などもあります。

【事例】

大好きなチョコレートを我慢しない!!糖から健康を考えた「オリゴスマートミルクチョコレート」本日新発売!!(株式会社明治)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000042177.html

190227pr_001

「新しい」「スタートする」というのはそれだけで大きなトピックスです。しかしこれだけ商品やサービスがあふれている現代ですから、それだけではメディアは価値を見出しません。

「オリゴスマートミルクチョコレート」のニュースリリースは開発の背景をデータとともに紹介し、説得力があります。また近年のライフスタイル「ロカボ」にオススメということでトレンドに敏感なメディアへのアピールを強めています。

ニュースリリースの鉄則としてウソ、誇大表現はNGです。それを踏まえその商品やサービスのどういった部分がメディアにささるのかを考えていきましょう。それにはもちろん、商品やサービスのコンセプトをきちんと理解してニュースリリースを書くことが必要になります。

各種PR

ニュースリリースでは大型キャンペーンの実施も多く出されます。

【事例】

センチュリーロイヤルホテル北海道産昆布を多彩に使用した期間限定のお祝い料理を提供『喜こんぶフェア』開催2019年3月1日(金)より(札幌国際観光株式会社)

https://www.value-press.com/pressrelease/216595

190227pr_002

キャンペーンのニュースリリースを書く際、ついつい広告のようにアピールポイントを書く方がいらっしゃいますが、あくまでもニュースリリースの本分を忘れないように事実をきちんと告知することに努めましょう。

またニュースリリースは文字だけでなく写真などのビジュアルもポイントになります。「札幌国際観光株式会社」のリリースは、料理の写真を効果的に使っています。写真などの選定もきちんとおこない、レイアウトも美しく見やすいものを心掛けると好感を持ってもらいやすくなります。

こんな内容もあり

ニュースリリースが出しやすいものになったとはいえ「出す内容がない」と嘆く方も多いのではないでしょうか。その企業内で当たり前に思われている話題でも外に向かってアピールできるものがないか。あるいは調査リリースとして出せるデータはないかなどを探してみましょう。

一般的な企画を、ニュースリリースとして活用できる内容に練り直してみるというのも手です。

【事例】

泉佐野市ふるさと納税の取組みを支持してくださった皆さまへ感謝 2月、3月お申込みの方に「Amazonギフト券」をプレゼント!「100億円還元(※)」閉店キャンペーン!を開始(大阪府泉佐野市)

https://dot.asahi.com/business/pressrelease/2019020500078.html

190227pr_003

「大阪府泉佐野市」はひねりを利かせたキャンペーンのリリースを出し、注目を集めていました。プレゼント、キャンペーンという内容を単純に出すだけでは、大きなインパクトにはならなかったはずです。また行政のお礼として堅い感じで出しても、反応は薄かったでしょう。

キャッチーな見出しとイラストで、ニュースリリースとしての価値を高めている事例です。

まとめ

この記事ではニュースリリースの基本と事例をお伝えしました。テクニックやニュースリリースの具体的な書き方を紹介するガイド的なものも多いですが、実はポイントさえ押さえてあれば、それほど定型にとらわれる必要はありません。

また「ニュースリリースはメディアへ向けて」というふうに多くの箇所で書いてきましたが、メディアが反応するものは生活者の関心が集まるものですから、自ずとブログやSNSでも話題になっていきます。

広告やオウンドメディア運営とはまた違うニュースリリースの手法も上手に活用して、自社の話題を広めていきましょう。

インバウンドマーケティング完全ガイド
クリック率を改善したい方のための失敗しない メルマガの書き方、進め方
バイヤーペルソナテンプレート

RECENT POST「マーケティング全般」の最新記事


この記事が気に入ったらいいねしよう!
サイト流入/見込み客/売上を伸ばすための25の Webサイト必須項目

RANKING人気記事ランキング

RECENT POST 最新記事

ブログ購読のお申込み