Googleのモバイルファーストインデックスの影響を検証してみました

 2017.02.16  LeadPlus

今、いろいろな企業で話題になっているGoogleMobile First Index(モバイルファーストインデックス)。2016年に発表されたこの大きなアルゴリズム変更は企業のWebサイトに大きな影響を与えようとしています。

実際のGoogleによる開始時期は未定とされ、それが始まったという情報も現段階(2017年2月時点)では聞こえてきません。

少々気が早いですが早速検証してみました。

ちなみに、モバイルファーストインデックスの発表から数ヶ月で、これほどまでに大きな実装をGoogleがすぐに実施するとは思っていません。しかし、なぜこの検証を行ったかというとリードプラスが運営しているお客様のWebサイトが軒並みアクセス数を増やしており、気になって調べる必要があったので今回の検証に至ったわけです。理由はモバイルファーストインデックスではなく別にあったのですが。。 

Googleのモバイル ファースト インデックスとは?

念のためGoogleのモバイル ファースト インデックスについておさらいしておきましょう。

Googleは、米ラスベガスで2016年10月に開催されたPubCon Las Vegas 2016においてモバイル ファースト インデックスの導入を正式にアナウンスしました。

モバイル ファースト インデックスでは、今までPC向けページとしてランキング評価を行なっていたものを、主にモバイル向けページの評価に基づいてランキングが決定されるという変更になります。詳細はGoogle Webmaster Central Blog : Mobile First Indexingをご確認ください。

つまり、今まではPC向けページの評価が検索結果のランキングに用いられていたのに対して、モバイル向けページの評価がランキングに用いられることになるのです。モバイルを用いた検索であってもPC向けページのランキングを基準に検索結果が表示されていたということですね。それがモバイル ファースト インデックスになるとPCの検索であろうとモバイルの検索であろうとモバイル向けページの評価を基に検索結果が反映されることになるわけです。

モバイル ファースト インデックスを検証

以前の検証キーワードとの比較

以前「検索結果の違いを検証!GoogleYahoo!、パソコンとスマートフォン」で検証用に取り上げたキーワード「液晶テレビ」で再度検索してみました。

過去の検索順位からモバイル ファースト インデックス(以降、MFI)による変化は見えて来るのでしょうか。結果は、ほぼ前回との差は見られませんでした。以前と同じサイトが、若干順位の移動こそあるものの同じように表示されました。

「液晶テレビ」というキーワードについては、MFIの影響はまったく見られなかったと言って良いでしょう。

少々、検証は早すぎでは?と社内では声が上がっております。そこは悔しいので一つ学びをお知らせします。

(MFIとは関係ありません)以前は上位表示されていなかったランキング系記事が上位に表示されていた事例を紹介します。

液晶テレビの人気ランキング2016。おすすめメーカーと機種を比較液晶テレビの人気ランキング2016。おすすめメーカーと機種を比較
URL: http://sakidori.co/article/23905

2016年の液晶テレビの人気ランキングという内容で、更新日付が2016128日となっています。前回このキーワードで検証を行ったのは201611月ですから、その後に更新された記事です。年末年始を挟んでこのページが有効、とGoogleが判断した事になりますが、Googleは時期的なものも加味してランキングを決めていることがわかります。

 

さて次に、「SEO:パソコンとスマホの検索順位の違いを検証」で取り上げたキーワードについても見ていきましょう。

まずは「TOEIC」です。

こちらについてもTOEICの公式サイト、Wikipediaと順位は変わらず、スマホとパソコンも同じ結果でした。

170212se_002.png

ただし以前の結果に比べると、ニュースが検索結果に入ってきている分、2位以下のページは下に表示されています。

TOEICの試験は数ヶ月間隔ですから実施や結果発表、その他のトピックスにより、ニュースが自然検索結果に表示されるタイミングが出てくるようです。なおニュースが入ってもスマートフォン(Android)での自然検索結果は1ページ目に3つ表示されました。

MFIが動き出しても、キーワードによってはスマホの検索結果1ページ目にはこの程度のページ数しか表示されないのかも、大いに気になるところです。

次に複合ワード「TOEIC 勉強法」でも検索してみました。

これについてもスマホとパソコンでの検索結果はほぼ同じ、前回の検証で出てきたTOEICの勉強法を丁寧に解説する記事が多く並びました。こちらも変化は無かったわけですが、MFIには関係なく気づいたことは、TOEIC単ワードの時と比べると小さな順位変化が多く起こっていた点です。

この検証の直接のテーマではありませんので深くは掘り下げませんが、記事系コンテンツについては小さな順位変動が多そうですので、上位表示ページであっても定期的な見直しは行うべきであると再認識させられました。

BtoBのページとして検証した「クレーン 性能表」についてはどうでしょうか。

基本的には前回検証したのと、同じページがスマホもパソコンも若干の順位を違えた形で表示されました。ほとんどがスマホに最適化されたページではありませんが、今のところ順位変動は見られない、と言って良いでしょう。

一部ではスマホの最適化を行っていないページに関して、今年に入り大きく順位を落としたという報告も目にしましたが、少なくともこのクレーン分野ではそれはないようです。

以前モバイルフレンドリーのアナウンスがされた際、ほとんどのサイトがスマホへの対応をしていた事で大きな問題は出ませんでした。MFIBtoB、特にスマホ対応が後回しになりそうな業種やコンテンツについてどういったアルゴリズムが適用されるかは気になるところですが、今のところは全くそれは見えてきません。

MFIの現状について

以前検証で用いたキーワードで比較してみましたが、現在のところMFIの影響を受けていると言えそうなものは皆無でした。

検索順位に関する大きな変化が起こっているという話題は出ていません。現段階でSEOで大きな話題はむしろ、2月に入り日本語検索のアルゴリズムが強化されたことによる順位変動でしょう。質が低いと評価された記事コンテンツが順位を落としたという話はよく聞きます。

実際のところGoogleMFIに向けてどういった動きをしているのでしょうか。

次はMFIに関する情報をまとめてみます。

無料Eブック:SEO対策に翻弄されないための17の無視すべきSEOの神話

GoogleのMFIの取り組み

今年に入っての公式発表はなし

Googleウェブマスター向け公式ブログにおいて、検索エンジンの取り組みや変更、注意点をアナウンスしています。

今年(2017年2月15日時点)に入ってMFIについて出されたものは、ありませんでした。

ちなみに昨年よく読まれた記事のトップ3は、下記だったそうです。

  • 1位:モバイル ファースト インデックスに向けて
  • 2位:モバイル ユーザーが簡単にコンテンツにアクセスできるようにするために
  • 3位:Accelerated Mobile Pages プロジェクトについて -- 導入ガイド日本語版を本日公開しました

モバイル(スマホ)向け記事がトップ12を占めています。

しかも1位はMFIに関する記事です。

いかにこの話題がWeb担当者の関心を集めているかがよく分かります。

インターネット上での報告も目立たず

デジタルマーケティングで動きがあると、多くの検証がネット上にあふれるものですが、MFIに関するものはほとんどありません。

「今年からMFIが始まるのでチェックしておきましょう」といった、おさらい記事を見かけるぐらいです。

もし最近検索順位が下がった、極端に低いといった場合には、MFIというよりも従来のモバイルフレンドリー対応ができていない、あるいは日本語検索のアルゴリズムがアップデートされた事で低品質のコンテンツとみなされた、という可能性の方が高いでしょう。

ここで行ったのはわずかなキーワードを使っての検証に過ぎませんが、ネット上の情報を見てもまだ大きな変化は現れていないようです。 

MFIに向けて

山は今年後半?

Googleからの聞こえてくる情報によると、MFIの導入時期は全く未定のようで、現在鋭意テスト中というのが真実のようです。そんな中で「導入は今年の後半ではないか」という予測があります。

大きな変更になるためGoogleとしてもいきなりではなく、発表後ある程度の時間を取ってから開始するということが予想されています。そうなるとある程度ロジックが固まり開発が進んだとしても、ローンチされるのは少なくとも今年の半ば過ぎになるのではないでしょうか。

また一斉にというよりも、クローラーが巡回をしながらMFIが浸透していく事になりますから、影響は長期間に渡り出てくるはずです。

今回の検証では11月に行ったのと同じキーワードを使う形で、変化はほぼないという状態でした。

しかし一旦MFIがローンチされれば、そこから繰り返し大なり小なりの変化が起こってくる可能性があり、順位変動も激しくなるかもしれません。いずれにしても今年後半は、SEO関連でさまざまな情報が飛び交うのではないでしょうか。

出てきている情報

「レスポンシブが有利」などの情報が飛び交っていますが、Googleはそういった個々の手法について特に言及していません。

大きなポイントとしては次の二つです。

  • メインコンテンツはPC、スマホ共に共通で持つこと。
  • ナビゲーションはデバイスに応じて最適な形にすること。

ナビゲーションについては、最近バーガーメニューにやや否定的です。リードプラスの検証で「意外とここがメニューだと認識されていない」という結果が出ています。

最近は、スマホサイト=バーガーメニューという認識を持つ担当者が多いように感じます。

スマホのナビゲーションはバーガーメニューにしているから大丈夫、という安易な考えは止めるべきで、より多くのユーザーが分かりやすく、コンテンツにたどり着きやすいナビゲーションを考えていくべきでしょう。

またPCサイトでは良いとされていた施策が、スマホだと評価されないといったケースもあります。

例えば、次のようなものです。

  • パンくず
  • ページネーション
  • 長めに書いているtitle

多くの場合は悪意があってこれらを導入するのではなく、PCで当たり前だからスマホでも良いだろうといった考えです。クライアント側のWeb担当者だけでなく、PCサイトの制作をこれまでメインに行ってきた制作者にもこうした考えは目立ちます。

スマホならではのUXやページ制作のノウハウを、GoogleMFIを準備しているこの時期に私たちも試行錯誤しながら、身に着けていくべきなのでしょう。

MFIについて変化がありましたら、このブログでお知らせしたいと思います。

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