GoogleのSEO対策における基本ポイントについて解説

Webサイトへのアクセスは、検索エンジンからの流入が大半を占めています。そのため、Web集客成功のカギはSEOにあるといっても過言ではありません。ユーザーにとって有益なコンテンツを提供するためにも、検索エンジンの最適化は必須事項です。そこで当記事では、GoogleのSEO対策における基本的なポイントについて詳しく解説します。

SEOとは

そもそもSEOとは

「SEO」とは「Search Engine Optimization(サーチエンジン・オプティマイゼーション)」の頭文字をとった略称で、「検索エンジン最適化」と訳されます。検索エンジンからの評価を上げることで、Webサイトを上位に表示させて検索流入数を増やすための施策です。

Webサイトの流入経路には、SNSや広告などいくつかのルートがあります。その中で最も多いのが検索流入です。Webサイトは資料請求や問い合わせ、商品購入やサービスの申し込みをしてもらうために存在します。そうした目的を達成するためには、Webサイトの認知度を高める必要があるため、上位表示は重要な要素と言えるでしょう。

GoogleのSEO対策がなぜ重要なのか

検索エンジンではGoogleが圧倒的なシェアを誇っています。2020年12月時点のシェア率は、Googleが約79%、Yahoo!が約12%、Bingが約8%です。Googleが8割弱ものシェアを占めており、2位のYahoo!と圧倒的な大差を見せつけています。
(参照元:https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/desktop/japan

さらにYahoo!は、Googleが提供するアルゴリズムを、自社の検索エンジンとして利用していると公示しています。よって今日では、検索エンジンのシェアはほぼすべて、Googleによって占められているのです。そうした背景から、SEO対策はGoogle検索に対する施策が最優先事項となります。

GoogleのSEO対策に関する予備知識

SEO対策を実施するにあたり、覚えておきたい予備知識が2つあります。それが「検索アルゴリズム」と「Googleガイドライン」です。

アルゴリズムについて

SEO対策において、「アルゴリズム」という言葉をよく耳にする方も多いでしょう。アルゴリズムとは、プログラミング分野で用いられる用語であり、「算法(さんぽう)」と訳されます。簡単にいえば、問題を解決するための方法や手順を指す言葉です。

SEO対策におけるアルゴリズムとは、検索エンジンのランキングシステムを表示する計算式を指します。Googleは不定期に検索アルゴリズムの更新を実施しており、大きなアップデートが実施されると、検索順位に大規模な変動が起こります。

ガイドラインについて

SEO対策を実施するうえで必ずチェックしておきたいのが、Googleガイドラインです。Googleガイドラインとは、Webサイト運営者向けに遵守することを推奨しているガイドラインで、正式名称は「ウェブマスター向けガイドライン」といいます。記載されているルールに違反すればペナルティを受ける可能性があり、検索順位の下落はもちろん、最悪の場合、インデックス削除もあり得ます。

Googleのウェブマスター向けガイドラインには、「一般的なガイドライン」と「品質に関するガイドライン」の2つがあります。SEO対策は、これら2つのガイドラインをしっかりと読み込み、理解したうえで実践しなければなりません。内容を一部引用すると、「検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する」「ユーザーを騙すようなことをしない」といった基本的な事柄が記載されています。SEO対策の大きなヒントとなるので、必ず確認しておきましょう。
(参照元:https://developers.google.com/search/docs/advanced/guidelines/webmaster-guidelines?hl=ja

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GoogleのSEO対策における基本ポイント

検索エンジンは日々改良を重ね、常に変化しています。しかし、Googleが掲げる企業理念は一貫して変わりません。Googleの企業理念とは、世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすることです。

この企業理念から、GoogleがどのようなWebサイトを高く評価するのかが見えてきます。それは、ユーザーの利便性を第一に考え、有益な情報を提供するWebサイトにほかなりません。そして、SEO対策のヒントは「ウェブマスター向けガイドライン」などに記されています。ここでは、そうしたヒントから得たSEO対策の基本的なポイントについて解説していきましょう。

キーワード

SEO対策において最も重要となるのが「キーワードの選定」です。ユーザーは何らかの悩みを抱え、解決策を求めて検索エンジンを利用します。検索窓に打ち込まれたキーワードは悩みを言語化したものであり、その答えを提供することがWebサイトの役割だと言えるでしょう。

キーワードの選定には、「Googleキーワードプランナー」や「Googleサーチコンソール」といったSEO解析ツールを利用するのがおすすめです。「Googleキーワードプランナー」はキーワードの月間検索ボリュームや競合性、広告出稿する場合の入札単価といったデータを取得できます。「Googleサーチコンソール」は、運営しているWebサイトへの流入キーワードやトラフィック経路、特定キーワードの平均掲載順位や合計表示回数といったデータを得ることができます。
(参照元:https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
(参照元:https://search.google.com/search-console/about?hl=ja

キーワードを選定したら、コンテンツとキーワードを最適化します。大切なのは、ページタイトルや見出しにキーワードを含めることです。そして、可能な限り前方に配置します。文章や画像のaltタグにも、不自然にならない程度にキーワードを盛り込みます。また、競合サイトのチェックも欠かせません。どのようなWebサイトが上位表示され、どういったコンテンツを提供しているのかを必ずチェックしましょう。

コンテンツ

Googleは専門性と権威性をもったコンテンツを上位表示させる傾向にあります。そのため、独自性をもった良質なコンテンツを継続的に発信することで、高い評価を得ることができるでしょう。「コンテンツSEO」という言葉もあるほどで、有益なコンテンツの提供に勝るSEOはないと言えます。

コンテンツ作成において最も重要なのは「質」です。しかし、「量」の大切さも無視はできません。コンテンツにおける量とは文章量であり、文字数が多いほど上位表示されやすい傾向にあります。もちろん、単純に文字数が多ければよいというものではありません。集客したいキーワードを踏まえたうえで、ボリュームのある有益なコンテンツの提供を心がけましょう。

タグ

タイトルや見出しに使うhタグの最適化も重要な要素であり、SEOを意識してタグを設置する必要があります。例えば、見出しタグにはh1~h6までの階層があり、数字が小さいほど重要度の高いタグとなります。

見出しタグは基本的に、小さな数字から使用するのがセオリーです。例えばh1タグは、ページの主題を表すタグとして最初に設置し、1ページにひとつだけ使用します。h2タグは1つのセクションの大見出しとして、h3タグはその階層の小見出しとして使います。

なおh4〜6に関しては、あまり利用する機会はないかもしれませんが、基本的にh3タグのさらに下の階層の見出しに使います。もちろん、タイトルや各見出しとなる文面には、キーワードをきちんと含ませましょう。その際、できるだけ頭のほうに、キーワードがくるような文面にすると効果的です。

リンク

SEO対策において、キーワードと並び最重要視されるのが「被リンク」です。被リンクとは、自サイトへ送られる外部サイトからのリンクを指します。Google検索では被リンクの質と量を重視しているため、被リンクが多いほど検索結果で上位表示される傾向にあります。被リンクが多いということは、それだけコンテンツが支持を得ている証であり、有益なサイトであると判断されるからです。

また、内部リンクの最適化も大切です。ページ内に関連コンテンツや人気記事を表示してリンクを張ることで、クローラーが回遊しやすくなります。クローラーが回ってこなければ、検索結果に表示されず、Webサイトが評価されることもありません。内部リンクを張り巡らせることでクローラビリティが高まり、Google検索から高い評価を受けやすくなるのです。

ユーザー体験

Googleが求める有益なWebサイトとは、優れたユーザー体験(UX)を提供するWebサイトでもあります。例えば、Webサイトの読み込み時間は検索順位に大きな影響を与えるのです。

読み込み時間が速いほど、ユーザーにとって使いやすく快適に感じられるでしょう。反対に、読み込みに時間がかかるWebサイトはユーザーにとってストレスとなり、直帰率や離脱率の悪化につながります。Googleでは直帰率や離脱率が低く、滞在時間の長いWebサイトを評価する傾向にあります。そのため、SEOにおいてページの読み込み速度は重要な要素と言えるでしょう。

UI/UXの観点において、もうひとつ大切な要素が「モバイルフレンドリー」です。スマートフォンの普及に伴い、インターネットを利用する人口は爆発的に増加しました。そうして、モバイル端末からのアクセスが急増した結果、今やアクセスの大半は、スマートフォンからなされています。こうした背景もあり、Googleでは「モバイルファーストインデックス」を掲げ、スマートフォンサイトの評価を主軸としています。したがって、Webサイトのモバイル対応は、SEOでも必須事項と言えます。

インデックス

WebサイトがGoogle検索に表示されるためには、「クローラー」と呼ばれるロボットによって、データベースに登録される必要があります。これを「インデックス」と呼びます。

クローラーは世界中を回遊しており、新しく作成したWebサイトやページは、インデックスされるのにある程度の時間を要します。しかし、インデックスされなければGoogleの検索結果に表示されることはありません。そのため、前述の「Googleサーチコンソール」を利用して、インデックス登録のリクエストやサイトマップの送信を行う必要があります。

まとめ

Web集客において、SEO対策は最も重要な要素といっても過言ではありません。Googleでは、ユーザーにとって有益なコンテンツを提供することを企業理念としています。そのため定期的にアルゴリズムのアップデートを実施し、そのたびに検索結果に変動が生じます。大切なのは、Googleの検索アルゴリズムに対して小手先のSEO対策を施すことではなく、ユーザーのために優れたコンテンツを制作することです。今回紹介した内容を参考に、ぜひSEO対策を実施してみてください。

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