SEOにも有効かもしれない?サイト回遊率の上げ方とその事例

 2021.05.19  LeadPlus

インバウンドマーケティングでSEOが効いてくると一般的には直帰率が上がってきます。そういうサイト運営者は回遊率を高めることに焦点を当てることでしょう。Googleの検索順位はさまざまな要因により決定されますが、特に記事コンテンツでは回遊率をあげることも良いとされます。この記事では回遊率の上げ方について、事例とともに解説していきます。

SEOにも有効かもしれない。回遊率の上げ方とその事例

回遊率をあげる方法と事例

記事コンテンツの回遊率をあげる方法として真っ先に思い浮かべるのは、「関連情報の設置」でしょう。定番中の定番です。

BtoCとBtoBそれぞれについて、関連情報の設置で回遊率をあげる方法を見ていきましょう。具体例をご紹介いたします。

BtoCサイトの回遊率向上のための関連情報

イメージがしやすいように、まずはBtoCの記事コンテンツから紹介していきましょう。

なおキャプチャは関連情報の設置個所ですので、ページの全体像についてはそれぞれのページにアクセスしてご覧ください。

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キャンプ初心者がまず揃える道具【ジャンル別に必須キャンプ道具をご紹介】(Campifyマガジン)

まずはCampifyマガジンという、メディアサイトの記事コンテンツから。これは「キャンプ初心者」というキーワードで検索をした際に、一番目に表示されたWebページです。

定番ともいえる関連記事一覧が、ページの下部に配置されています。また「注目記事」「特集記事」「おすすめ記事」といった、さまざまなニーズに合わせた記事へ誘導するよう配置されています。

このページの関連情報が面白いのは、サムネイルに帯で文字が入っていること。単なるイメージ画像だけでなくこうして文字が入ることで、ユーザーはより内容を認識しやすいかもしれません。

それと一番下に、カルーセル形式で各記事へのリンクが設置されているのもユニークです。BtoCのサイトなのでアクセスの多くはスマートフォンからだと思いますが、狭い画面スペースでも、より多くの関連記事を見せることができます。

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キャンプの流れが分からないキャンプ初心者へ!1泊2日のキャンプスケジュールを簡単にご紹介(HYAKKEI) (URL: https://hyakkei.me/articles-253)

同じく「キャンプ初心者」というキーワードで検索した時に、二番目に表示されたのがHYAKKEIというWebメディアの記事コンテンツ。

こちらもやはりBtoCなので、スマートフォンの画面で見ていきましょう。関連情報としては「関連する記事」という形でピックアップしたものがいくつか表示されています。

ここで目をひくのが、各サムネイルの美しさです。事例として取り上げているページではキャンプの爽やかさ、アイテムを使った防虫対策も魅力的な画像となっています。

このWebページはパソコンでは「合わせて読みたい」など、もっと多くの関連情報が掲載されていますが、スマホサイトではごく一部のみ。画面の小さいスマホでいかに情報を見せるか、ピックアップするかという工夫が特にBtoCでは必要そうです。

BtoBサイトの回遊率向上のための関連情報

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【物流倉庫のマメ知識】WMSや3温度帯、そもそも物流倉庫業務のサービス内容とは?(物流倉庫業務改善ブログ・物流倉庫アウトソーシングの関通)

BtoBでは、「物流倉庫知識」というキーワードで検索してみました。

物流倉庫業務改善ブログというサイトのWebページが、一番目に表示されました。

BtoBなので、パソコンのWebページを見ていきたいと思います。

「関連記事一覧」という他の記事へのリンクがありますが、先ほど紹介したBtoCのメディアサイトほどの掲載数はなく、3つのみです。

ただ見出しが単に「関連記事」とするだけでなく、「ロジスティクス、物流改善」というキーワードに対するテキストリンクとなっています。おそらく内部リンクのためと思われますが、Googleの検索結果ページにFAQが表示されていることも合わせて、SEOに力を入れているブログというのがわかります。

また関連記事のサムネイルに、イラストが使われていることも注目しておきたい点です。BtoBの場合はなかなか目をひくイメージ画像というのが少ないですので、こうしたイラストを使うというのも手でしょう。

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クラウド導入のメリットとは? (業務改善のヒント満載スモールビジネス向けお役立ちコラム・KDDI株式会社)

「クラウド導入」というキーワードで検索すると、一番目に出てきたのがKDDI株式会社の法人向けの記事コンテンツ。ちなみに検索時に「“メリット”、というキーワードも入れようか」と考えましたが、最初に表示されたのがまさにクラウド導入のメリットについて書かれたこのページです。すぐに関連語として思いつくだけあり、それだけこの組合せのニーズが高いということでしょう。

関連記事として「こちらの記事もどうぞ」という見出しで、シリーズものの記事へのリンクが並んでいます。このサイトは全体的にやわらかいトーンで作られていますので、堅い表現ではない、こういった見出しの表現もよく合っていると思います。

またシリーズものとなった記事コンテンツを紹介、というのも参考にできるやり方です。順に読んでいけば初歩的な知識を得ることができるといったコンテンツを提供する場合、個別の記事ではなくシリーズものとして提供するというのも良いやり方です。なおこのページのサムネイルも、イラストが使用されています。人のポーズが細かく違っている遊び心もいいですね。

関連した記事の個別のリンクではなく、その下には「課題別の記事はこちら」ということで、課題別のリンクも設置されています。必要な情報だけを知りたいBtoBだと、ひとつ一つの記事を読み進めていくというのではなく、こんなふうにカテゴリに分けた関連情報を出すというのも、ニーズに合った提供の仕方といえそうです。

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騙されないで!法人契約の生命保険に節税の効果は一切ない(円満相続税理士法人)

もうひとつ、「法人向け保険節税」というキーワードでも検索してみました。

一番目に出てきた税理士法人の記事ページは、関連情報を掲載したエリアに動画の埋め込みもありました。回遊率をあげるというのとはちょっと外れるかもしれませんが、こうした記事内容に関連する動画を掲載するというのも、最近増えてきている方法です。

回遊率の向上はSEOに本当に効くのか

ここまで回遊率をあげる方法として、関連情報を設置する事例をいくつか紹介してきました。それでは実際に回遊をあげると、SEOに効果はあるのでしょうか。答えはYESだと思います。

1ページだけ見て帰るのと、複数ページを見るのとでは、訪問ユーザーがそのサイトに価値を感じたかどうかだと、後者の方が高いと判断できるからです。マーケティング的にいえば、「エンゲージメントが高いサイト」といえます。

このことをGoogleが公式にアナウンスしているわけではありません。そもそもGoogleがSEOにかかわることを公式にアナウンスすることはほとんどないのでこれは当然ですが「ユーザーにとって価値のあるサイト」というポリシーに合致するという意味では、回遊率が評価されるというのは合っているはずです。

回遊率があがるということは、直帰率が下がることになります。

直帰率を下げることもまた、SEOには有効といわれています。ですから回遊率をあげることにより直帰率は下がるという、ダブルの評価基準の向上につながるわけです。

加えてもうひとつ、SEOに有効とされるものとして、滞在時間があります。1ページの閲覧で3分間の場合があれば、2ページ閲覧していても各ページは1分間ほどの閲覧で計2分、というケースもあります。そのため回遊率をあげることが滞在時間の向上に必ずつながるというわけではありません。しかし多くの場合では、やはりページの閲覧数を上げることで滞在時間のアップにつながりやすくなるはずです。

つまり回遊率をあげることはそれだけにとどまらず、SEOに有効とされる直帰率や滞在時間の改善にも効果を及ぼすのです。

Googleの今後

ただしWebサイトにも、さまざまな変化があります。

例えば、閲覧デバイスがパソコンからスマホへと移ってことが大きな変化の一つです。

これはWebページの作り方にも大きな変化を与えています。かつての記事ページは長くなり過ぎないよう、ページネーション(ページ送り)で複数に分割するやり方が主でした。しかしスマホでの閲覧では、1ページで見る方が好まれています。タップでページを遷移していくよりも、スクロールをして読んでいくという動作が主だからです。

新しいGoogleアナリティクスGA4は、すべてをイベントとして処理する仕様です。これにはさまざまな意味合いがありますが、PVというページ単位の指標を基準にしていたことは、昨今の実態と合わなくなってきたから、という理由もあるとされています。

たとえばロングページでエンゲージメントが高いかどうかは、ページ遷移がないためPVだとはっきりしません。そのためページ遷移(だけ)ではないイベントという指標に変えたというわけです。

また事例で動画の埋め込みも増えていることを紹介しましたが、これだとページ遷移という形の回遊率はあがりませんが、再生することで滞在時間はアップするはずです。つまりこれも、エンゲージメントの高いサイトと見ることができます。

そうなると回遊率を見るための、ページ/セッションという指標に対する考え方も変わってきます。またこうしたことに連動するように、GA4には直帰率がありません。Webマーケティングにおける重要な指標という声は多いので、今後直帰率が復活する可能性はあります。しかしこうしたGoogleアナリティクスの変化は、検索で何をどう評価していくのかという道しるべと見ることもできます。

まとめ

記事コンテンツにおける回遊率をあげる方法、それについて関連情報の置き方の事例を見てきました。また、SEOに対して有効かどうかと、Googleアナリティクスの仕様変更から今後についても考察してみました。

デジタルマーケティングにおいてはもうひとつ、記事コンテンツから申し込みなどのコンバージョンに繋げる、ということが強く求められます。

最初に紹介したメディアサイト、Campifyマガジンは関連記事の中にADと明示する形で広告へのリンクを配置したり、同じエリアにおすすめ商品といったカテゴリも設けています。このようにSEO、コンバージョンの両面を考えながら設計をしていくことが大切なのでしょう。

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