採用にインバウンドマーケティングが有効な理由とは メリットやコツを紹介

 2021.06.01  LeadPlus

近年、「インバウンドマーケティング」というマーケティング手法を応用した人事戦略が注目を集めています。その名も「インバウンドリクルーティング」です。本記事では、このインバウンドリクルーティングの基本的な考え方やメリット、実施におけるコツなどを解説します。

採用にインバウンドマーケティングが有効な理由とは メリットやコツを紹介

インバウンドマーケティングとは?

本記事でご紹介する「インバウンドリクルーティング」を理解するためには、まずはその前提となる「インバウンドマーケティング」の説明から始めるのが近道です。

インバウンドマーケティングとは、企業の情報コンテンツに顧客が自然と辿り着くようなマーケティング手法を意味します。たとえば、ユーザーが検索したキーワードに対応して表示される「リスティング広告」は、もっとも分かりやすいインバウンドマーケティングの例といえるでしょう。他には、SEOを利用したコンテンツマーケティングや、SNSで「バズる」ことを狙ったSNSマーケティングなどもインバウンドマーケティングの代表例として挙げられます。広告特有の「押しつけがましさ」をできるだけ排除し、自然とユーザーの関心を喚起したり、自社への親しみを覚えてもらったりすることによって販促効果を期待するのが、インバウンドマーケティングの基本的な思考法です。

アウトバウンドマーケテイングとの違い

インバウンドマーケティングがどんな手法かは、その対義語である「アウトバウンドマーケティング」の特徴を捉えるとより明快です。

アウトバウンドマーケテイングは、訪問販売や電話セールスに象徴されるように、顧客に対して企業側から積極的にアプローチする手法のことです。テレビCMやメールマガジン配信などもここに含まれるでしょう。アウトバウンドマーケテイングは、自社製品の認知度を単純に上げたい場合や、幅広い顧客層にアプローチしたい場合に役立つ反面、企業側が一方的に顧客の時間を奪ってしまうため、不快感を買ってしまいがちです。たとえば、家事を中断させられる電話セールスや、メインコンテンツの合間に頻繁に挿入されるテレビCMに対してストレスを感じた経験は誰しもあるのではないでしょうか。アウトバウンドマーケテイングは街頭で道行く人に無差別に声をかけ続けるイメージです。

すでにご説明したように、インバウンドマーケティングは、こうしたアウトバウンドマーケテイングとは別の切り口から発展した手法で、広告特有の押しつけがましさを極力排除し、顧客の関心に即した情報の提供を主眼に置きます。

たとえば、リスティング広告はユーザーの自主的なキーワード検索の先に広告が表示される仕組みです。また、オウンドメディアのブログ記事などにおいても、ユーザーの興味を損ねないように敢えて自社製品やサービスの直接的な紹介はせず、コンテンツの魅力によって集客することだけに注力する場合もあります。このようにインバウンドマーケティングは、ユーザーにあえて主導権を持たせることで、ユーザーのペルソナに対応したマーケティングを行い、効率的な集客効果を狙います。

インバウンドマーケティングを活かしたインバウンドリクルーティング

「インバウンドリクルーティング」はインバウンドマーケティングを応用した採用活動の手法です。

企業の採用活動を先のマーケティング戦略の区別に割り当てれば、求人募集の広告や採用サイト、企業説明会などがアウトバウンドマーケティングに相当するでしょう。それに対して、インバウンドリクルーティングは、企業のオウンドメディアにおいてエンタメ性のあるブログ記事を掲載したり、SNSで自社の活動について継続的な情報発信をしたりすることなどを通して、自社への関心や親しみを深めてもらうことにフォーカスします。そして、応募候補者に自然と「ここで働きたい」と思わせ、自発的にアクションを起こさせるのがインバウンドリクルーティングの理想的なモデルです。

インバウンドリクルーティングが注目されている理由

インバウンドリクルーティングが現在注目を集めている理由としては、インターネット環境が充実し、いまでは誰もが自発的に情報を集めることができるようになったことが挙げられます。現在の就職活動において、もはやインターネットによる情報収集は欠かせません。求職者はSNSや口コミサイトなども含めてインターネットによる情報収集を行い、数多くの候補企業をさまざまな観点から比較検討しています。こうした状況下において、企業説明会などで提供される限られた情報では、応募者にとって候補企業を決める際の決定打になりえず、競合企業との十分な差別化も果たせません。そこで重要になるのが、中長期的にWebサイトやSNSなどを通して日頃からコンテンツを発信し続けることで、ユーザーに自社への関心や知識を深めてもらうインバウンドリクルーティングの手法なのです。

今後少子高齢化がさらに進行し深刻な労働人口の減少が続く限り、企業の採用活動はますます困難になっていくことが予測されます。現時点ですら就職市場はすでに売り手市場に移行しているといってもよいでしょう。こうした長期的な人手不足の波に対抗するために、多くの企業は人材確保のためにさまざまな工夫をこらしています。マーケティングの手法を積極的に取り入れたインバウンドリクルーティングも、まさにこうした企業の努力の表れであるといえるでしょう。

インバウンドリクルーティングのメリット

インバウンドリクルーティングの主なメリットは、企業と採用候補者のあいだの「マッチング精度の向上」です。インバウンドリクルーティングにおいては、中長期的に自社のビジョンやカルチャーを伝えるため、応募する頃には候補者は自社についての理解や親しみをある程度深めていることが想定されます。このマッチング精度の向上が、選考中の離脱や内定辞退を軽減させる効果をもたらすのは明らかでしょう。そしてこれは採用後の早期離職防止に対しても同様の効果が見込めます。

また、インバウンドリクルーティングの一環として魅力的なコンテンツを発信し続けることで、現在はまだ就職や転職を考えていない潜在層にも自社の活動をアピールできます。つまり、長期的に多くのユーザーとの関係を構築しておくことによって、マーケティングでいうところの「見込み顧客」を作り上げることが可能になるのです。転職をキャリア形成の選択肢に置く人が増えている現在、幅広い層の見込み顧客と接点を持っておくことは、優秀な人材を雇用するチャンスを増やすことになるでしょう。

さらに、インバウンドリクルーティングによって価値ある情報を発信し続けることは、自社のブランドイメージの創成にも寄与します。応募者はその企業の特徴や魅力を十分に理解することで、自然と他社との差別化を行います。その結果、競合各社との人材獲得競争において優位に立ちやすくなるでしょう。

インバウンドリクルーティングを成功させるためのコツ

究極的には、インバウンドリクルーティングとは、企業が積極的に働きかけずとも応募者が自然に集まってくるような構造を作り上げるリクルーティングモデルと言えます。もちろん、こうした理想的な状況を実現するのはそう簡単なことではありません。インバウンドリクルーティングを成功させるためには、具体的にどのようなコツがあるのでしょうか。

候補者を起点として考える

インバウンドリクルーティングを実施するのにあたって重要なポイントは、「候補者を起点として考える」ことです。候補者が自然と自社に対して関心や好印象を持つように誘導することです。そのため、企業はどのような情報やトピックなら興味を持ってもらえるか、候補者の立場に立ってコンテンツの内容を考え、良質な情報を発信し続けることです。たとえば、自社の事業内容や福利厚生、あるいは自社やその業界に関係するカルチャー情報やミッションに関連する内容など、候補者にとって役立つ、もっと知りたいと思われるようなコンテンツを取捨選択することが重要です。

候補者目線に立って考えるという発想は、Webメディアの発信だけではなく、実際の選考活動の場においても大切です。企業は採用活動においては、自社が選ぶ立場であると思ってしまいがちですが、候補者側にも働く企業を選ぶ権利があります。本来、両者の立場は対等であり、採用活動はお互いがお互いのニーズを満たす相手であるかを確認する場でもあるとも言えます。SNSの普及した現在、採用活動における企業の悪質な対応はあっという間に周囲に知れ渡りかねません。採用活動の場においても、候補者の立場に立った丁寧で誠意ある対応を心がけることが大事です。

まとめ

本記事では、マーケティング分野の手法を応用したインバウンドリクルーティングについて解説しました。インターネットによって誰もが能動的に情報を取得できるようになった現在、従来のアウトバウンド型の人事戦略だけでは効果を挙げにくくなっています。今後さらに激化する人材獲得競争で優位に立つためには、候補者から自然とここに就職したいと思わせるようなインバウンドリクルーテイングの活用が重要です。

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