「インフォグラフィック」はSEO的にどうなの?検索順位を検証

 2016.12.02  LeadPlus

インバウンドマーケティングコンテンツマーケティングという昨今主流となっている手法は、「魅力的なコンテンツ」や「課題を解決するコンテンツ」でユーザーの関心を惹き、成果に結びつけていく手法です。 

最も代表的なコンテンツへの集客方法としてSEOが挙げられます。Googleが「ユーザーにとって有益なコンテンツを上位表示する」というアルゴリズムとなっているため以下のような方程式が成り立ちます。

良いコンテンツを作る事 = SEO対策

しかし、最近のコンテンツは多様性を帯びている現状があります。

ブログはもちろんのこと動画やpdfなどのドキュメント、そしてインフォグラフィックなど。

そこでインフォグラフィックのような画像データを頑張って作成してもSEO効果は得られないんじゃないの?という疑問がでてくるのではないでしょうか。

インフォグラフィックは、統計データなど複雑なデータを見やすくしたり、興味深いアンケート結果などを一層魅力的に表現してくれる画像で表現された優良コンテンツです。テキスト情報を評価すると言われるSEOの観点から見ると、やや不安があります。 

ユーザーにとって非常に魅力的に映るコンテンツも、検索エンジンからどう見えて、どう評価されているか分からないものの一つ「インフォグラフィックのSEO効果」に関して今回は検証します。

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インフォグラフィックの検索順位を調査

それではまず、インフォグラフィックが実際にGoogle検索でどのぐらいの順位になるかを見ていきましょう。

世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」は、インフォグラフィック専用のサイトを持っています。

ここに掲載されているテーマから、いくつか検索順位を探っていきましょう。

トリップアドバイザー:世界のスキー場

ページタイトル:コースで比べる世界のスキー場

検索ワード:世界 スキー場

で検索してみます。

コースで比べる世界のスキー場

URL)http://tg.tripadvisor.jp/ski/ 

Googleでの結果順位は、パソコン、スマホ共に14位でした。

2ページ目にはなってしまいますが、そう悪くはない順位と言えるのではないでしょうか。

「コースで比べる世界のスキー場」というタイトルに入った単語、ほぼそのままが検索ワードだったため優位な検索だったと言えるでしょう。

トリップアドバイザー:船旅地図

ページタイトル:日本全国のんびり(夜行)船旅地図

検索ワード:「日本 船旅」「全国 船旅」

次は、他の要素もページタイトルに含んだものを見てみましょう。

「日本」「全国」、そして「船旅」というワードが入っていますが「夜行」や「地図」といったワードも入っています。つまり、要素が複数になっているのです。

それでは検索してみます。

日本全国のんびり(夜行)船旅地図

URL)http://tg.tripadvisor.jp/onboard/

パソコンでは「日本 船旅」で17位、「全国 船旅」では4位の結果でした。

スマホではそれぞれ21位、8位という結果でした。 

トリップアドバイザー:新幹線路線マップ

次は、もっとハードルを上げてみましょう。

ページタイトル:日本の新幹線 全国路線マップ

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検索ワード:「新幹線 路線」「新幹線 全国」

これまでと違うのは、「新幹線」「路線」などより一般的に検索されそうな言葉が対象ワードとなる点です。

検索してみましょう。

日本の新幹線 全国路線マップ

URL)http://tg.tripadvisor.jp/shinkansen/

検索したところ、上位にはまったく表示されません。ツールで調べたところ、どちらのワードも100位以内には入っていないようです。

ソニー損保:自動車販売台数

他サイトのインフォグラフィックも見てみましょう。

ソニー損保も、インフォグラフィックの特集ページを持っています。

「人気自動車販売台数ランキング」というコンテンツですが、画像1枚のインフォグラフィックよりも、かなりリッチな作り方になっているのが特徴です。

また過去のデータも同URL内にあるので、インフォグラフィック内の情報は相当量あります。

ページタイトル:人気自動車販売台数ランキング

検索ワード:「自動車 販売台数」「自動車 販売 ランキング」

複合語で調べてみましょう。

 人気自動車販売台数ランキング

URL)http://www.sonysonpo.co.jp/infographic/ifga_car_ranking.html

「自動車 販売台数」では100位以内に入りませんでした。

「自動車 販売 ランキング」ではパソコンで16位、スマホでは13位でした。

サントリー:休肝日

次はサントリーの、「休肝日の断り技四十八手」というページです。

タイトル:休肝日の断り技四十八手

検索ワード:「休肝日」、「休肝日 断り方」

「休肝日」というビックワードでますは試してみて、次に「休肝日 断り方」という、ページタイトルのワードから少し変えたもの(断り技→断り方)で検索してみます。 

休肝日の断り技四十八手

URL)http://www.suntory.co.jp/arp/wrestle/education/2014.html

「休肝日」では100位内には入らないという予測でしたが、意外にもパソコンで55位でした。ただしスマホだとこの順位前後には見当たらず、ツールで確認しても100位以内にはありませんでした。

そして「休肝日 断り方」だとパソコン、スマホ共に1位となりました。このワードでの検索需要はあまりないとは思いますが、それでも興味深い結果と言えます。

インフォグラフィックも質が重要

さて前章で行ったのは、かなり機械的な検証でした。

Googleのロジックが進化しているのに、原始的なやり方で十分なはずがありませんので、少し深掘りしてみましょう。 

ここまで行った各検索ワードで上位だったのは、どういったページだったのでしょうか。

まず「世界 スキー場」というワードでは、世界のスキー場からピックアップした場所を書いた記事コンテンツや、リンク集が上位でした。

「日本 船旅」は実際の旅行会社の船のツアーが上位に多く出ました。また「全国 船旅」も同じく船のツアー、それに書籍の案内(amazon)が上に来ました。

100位以内に入らなかった「新幹線 路線」では、乗り換え案内やJRの路線図などが検索結果1ページ目のほとんどを占めました。

これらを確認するといずれも検索ワードからユーザーの期待に近い情報を持ったページが上位に来ています。やはりペルソナを見越したコンテンツの質が重要なポイントということなのでしょう。

その証拠として「新幹線 全国」の検索結果は、興味深いものが上位に出ました。

パソコンでの検索結果3位に、トリップアドバイザーの別のインフォグラフィックページが出ていたのです。

トリップアドバイザーの別のインフォグラフィックページ

URL)http://tg.tripadvisor.jp/news/graphic/shinkansen2015/

先に検証した新幹線のインフォグラフィックとそっくりですが、2015年の北陸新幹線開業などの新たな情報が追加されています。

最初に検証したものはページ自体が2013年のデータでしたが、こちらは2015年度版にアップデートされたインフォグラフィックとなっています。

実際に掲載ページでも「2013年に公開したものを、リメイクしました」と記載がありました。なおこのページはスマホでも同じ3位で表示されました。

掲載ページの構成や、ソーシャルボタンの設置、またインフォグラフィックのaltの記述方法など、違いはいくつもあります。

しかしこのようにアップデートされたインフォグラフィックがGoogleの検索上位になるというのはコンテンツの質を重視しているからに他ならないということなのだと思います。

このことから記事コンテンツは最初に出したままでなく、情報をアップデートすることがSEO的に良い(もちろんユーザーにとって良い)と言われているとおりですね。

インフォグラフィックも「有益」「正しい」価値ある新鮮な情報を届ける、という意味では同じだということなのです。

補足:

「自動車 販売 ランキング」は、専門機関等のページが上位に来るため、今回の検証でソニー損保のインフォグラフィックはそれほど高い検索順位になりませんでした。またこの記事を書いている2016年の最新データが上位を多く占めていたため、情報の鮮度という点でも見劣りしてしまった感もあります。

ただソニー損保のインフォグラフィックは、その作り自体に注目したいものです。

一般にインフォグラフィックというと、画像1枚で作成されているイメージです。しかしこのソニー損保の「人気自動車販売台数ランキング」のように、別の方法で作成する事も可能ですので、1枚画像よりSEO的に優れたものができるかもしれません。

最近では画像検索も多くの人が実践していますのでやる価値はありそうです。

インフォグラフィックで検索結果 1位も可能。しかし...

それでは最後に、インフォグラフィックで検索1位も可能、という例がありましたのでご紹介しておきます。

フジヤマNAVIというサイトの「動物で見る富士山」というページです。

ページタイトル:動物で見る富士山

検索ワード:「富士山 動物」

動物で見る富士山

URL)http://www.fujiyama-navi.jp/infographics/animal/

パソコンでの検索結果は1位、スマホは3位でした。スマホで順位が落ちるのは、ページそのものがモバイルフレンドリーになっていない、というのもマイナス要因かもしれません。しかし1枚画像で作成された、ほぼインフォグラフィックだけのページがパソコンで1位というのは、興味深いところです。

ただし、これでインフォグラフィックも検索エンジンに十分に評価される、とはなりません。

試しに、インフォグラフィック内にある動物の種類と組み合わせ、「富士山 ニホンカモシカ」「富士山 ツキノワグマ」などで検索してみます。

すると「富士山 動物」よりもニッチなワードのはずなのに、100位以内には入っていません。

altはもちろん、掲載ページのテキストにもニホンカモシカやツキノワグマといった個々の動物の名はありません。

ただし「富士山 夜行性動物」「富士山 哺乳類」といった別のニッチなワードで検索した場合は、パソコン、スマホ共に12位にこのページが来ます。

この違いはページ内のキャプション(説明)に個々の動物の名は記載されていませんが、夜行性や哺乳類といった言葉はある事です。

インフォグラフィック作成のポイント

今回はご紹介しませんでしたが一般的にインフォグラフィックはユーザーがじっくり見てくれるためサイト滞在時間が長くなります。ユーザーを説得するための手段としては無視できないでしょう。

そして、検証結果からもわかるとおりインフォグラフィックもペルソナを想定した質と鮮度の高いコンテンツがやはり強いことがわかりました。

インフォグラフィックはページを構成するテキストが少ない分、SEO的に弱い面もあるかもしれません。このことからページ内のテキスト要素で、ある程度情報を補っていく必要があるでしょう。インフォグラフィックは情報をスッキリ見やすくするものですが、検索エンジンを意識した処理も加えて、万全な形で掲載しましょう。

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