現在国内で導入できるマーケティングオートメーションの数は20以上。欧米では100以上のベンダーがひしめき合っているので一見少ないように感じますが、20以上あるだけでも選定にはかなり悩んでしまうのが実際のところです。
ただやはりといいますか、主要ツールというのはある程度限られてきますので、予め知っておけば製品選定をだいぶ楽にすることができます。
そこで今回は、国内のマーケティングオートメーション主要ツールの価格体系をすべてまとめてみました。
導入率や人気度をもとに選定していますので、恐らく多くの方がこの中からいずれか一つのツールを選定するのではないかと思います。
全11ツール、ちょこっと解説も行っていますので是非参考にしてください。
また、製品選定の際には次の記事もご参照ください。
参考記事:マーケティングオートメーション(MA)の選び方と比較
参考記事:マーケティングオートメーションのシェアトップ5の特徴を知ろう!
Hubpot(ハブスポット)
ブログSEO機能やランディングページ、ソーシャル、分析機能がついたCMSなどインバウンドマーケティングに必要不可欠な機能を一気通貫で提供しています。リードジェネレーション(顧客獲得)機能が強く、MAの前段階の見つけてもらうためのリードジェネレーション機能が洗練されています。マーケティングオートメーションというより“統合マーケティングプラットフォーム”という概念に近いでしょう。
ちなみに世界No.1の導入率を誇るのがこのHubspotです。
関連リンク:HubSpot価格表
Marketo(マルケト)
マーケティングオートメーションとしてベーシックな機能を提供しつつ、洗練されたインターフェースで使いやすさに定評があります。連絡先が特定されているアカウントベースで料金が変動。
Pardot(パードット)
SFAと一体化したマーケティングオートメーションですので、営業部がマーケティングを兼任している環境によく導入されています。主にBtoBに特化したツールです。
B→Dash(ビーダッシュ)
“マーケティングプラットフォーム”を目指した国産ツール。分析機能やCRMなどがすべて一つに集約されています。
Oracle Marketing Cloud(オラクルマーケティングクラウド)
マーケティングオートメーションの機能に加えマーケティングデータマネジメントなども提供する統合的ツール。BtoB企業の中でも大企業中心の環境に導入されています。
[RELATED_POSTS]
Adobe Marketing Cloud(アドビマーケティングクラウド)
マーケティングプラットフォームとしての機能を提供する、エンタープライズ企業向けのマーケティングオートメーションです。
Salesforce Marketing Cloud(セールスフォースマーケティングクラウド)
Webマーケティング、ソーシャルメディアマーケティング、デジタル広告、BtoBマーケティングオートメーションと複数のソリューションを提供しています。
Shanon Marketing Platform(シャノンマーケティングプラットフォーム)
オンラインとオフラインを絡めたマーケティングに強く、マーケティング部と営業部の連携も取りやすいツールです。
SATORI(サトリ)
リードジェネレーション(顧客獲得)機能が多く、新規顧客開拓を強みとしています。インターフェースがシンプルで見やすいのも特徴です。
Kairos3(カイロススリー)
マーケティングオートメーションを初めて利用するユーザーにも優しく設計され、分析・解析まで行うことができます。
Act-On(アクトオン)
CMS(カスタマーサービスマネージャー)のサポートが月額料金に含まれているのが特徴。ただし、日本語によるサポートはありません。
各ツールの価格比較表
マーケティングオートメーションを選ぶコツ
マーケティングオートメーションを選ぶコツを簡単に紹介しますと、まず一つは統合されたプラットフォームを選ぶこと。
実はマーケティングオートメーションとはそれ単体ではなく複数のツールと組み合わせることで初めて効果を発揮します。
もしあなたの目的がデータの管理だけでなく、リードも獲得したいのであればブログSEOやランディングページなど、インバウンドマーケティングの観点で包括的に機能を揃えているツールを選ぶのがベストです。
もう一つは実際に使用してみること。いくつかのツールでは無料トライアルを提供しているので、しっかりと使用感を確かめることで自社にピッタリなツールを選ぶことができます。
他にも色々と選定基準は必要ですが、まずはこの2つを意識するだけでも最適なマーケティングオートメーションツールができるでしょう。
もちろん導入が目的ではなく、マーケティングで実現したいことを明確化したうえでツールが適合するのかを見極めて選定を行うことが最も重要です。
参考記事:導入前も導入後も同じ!マーケティングオートメーションで大切なのは目的?
まとめ
マーケティングオートメーションは各ツールによって価格体系が異なり、さらにプランによっても異なります。ですのでまずは自社の活用ステージがどの程度なのかを把握すると比較しやすくなるでしょう。
ただし、価格を重視し過ぎるのはおすすめしません。自社要件と満たすツールをいくつかピックアップしつつ、無料トライアルを行った上で価格を比較していくとより最適な選び方ができます。
今回の比較が皆さんのマーケティングオートメーション選びのお役に立てれば幸いです。
※ 今回ご紹介した価格情報は、2016年9月30日時点の公開情報をもとにまとめたものです。実際の価格に関しては各ベンダーや販売代理店にお問い合わせください。
- カテゴリ:
- マーケティングオートメーション
- キーワード:
- マーケティングオートメーション