2018年Web&デジタルマーケティングEXPO(春)に見たトレンド

 2018.06.07  LeadPlus

東京ビックサイトで開催される大型の展示会。

2018年5月はJapan IT Week(春)がおこなわれました。

短時間ではありましたが、「Web&デジタルマーケティングEXPO(春)」で昨今のトレンドをチェックできましたので、その報告をしたいと思います。

全体はAI、ビックデータ寄りに

展示会は複数のゾーンに分かれていて、同時開催として「AI・業務自動化展」「ビッグデータ活用展」「通販ソリューション展」などがおこなわれていました。

私は「Web&デジタルマーケティングEXPO」を見て回りましたが、最近はAIとビッグデータの人気が凄まじく、まさに通勤ラッシュ時の新宿駅のホーム状態といってもいいほど。

この勢いはまだ長く続きそうです。 

私もチェックしておきたかったのですが、時間が限られていたためマーケティングEXPOのみしか見ることができませんでした。

少しでも立ち寄りたいと思いましたが前述の通り人があふれかえっている状態なので、素早く見て回ることなどとても不可能。AIやビッグデータのトレンドを展示会でチェックしたい方は、余裕を持って来場するのをおすすめします。

デジタルマーケティングはデータ活用、ツール連携がトレンド

それではマーケティングEXPOで見えたトレンドと、気になるツールを紹介していきましょう。

なおこちらも短時間で見てまわったため、あくまでもその範囲で自分が感じたことや目に留まったツールのみの紹介になることをご了承ください。

さてデジタルマーケティングといえば、マーケティングオートメーション(MA)ツールの本格導入を契機に進んだ感じがしますが、今回もMAツールの出展が多くありました。 

オールインワン型のMAツール「b→dash」(株式会社フロムスクラッチ)は、こうした展示会の常連といえる存在です。

このツールはMAというよりも、どちらかといえばDMP(Data Management Platform)といえるそうです。それにMAやBI、広告連携といった機能が付いた形ですが、こうした蓄積したデータを活用する機能だけでも魅力的なツールです。導入実績も順調に増えているとのことでした。

b→dashのようにMAツールも、日本製のものが目立つようになってきました。

コンバージョンの最終接点だけでなく、そこにいたるまでの間接的な接点を指す「アトリビューション」という言葉を広めた株式会社アクティブコアも、今はMAを中心にしたマーケティングツールをメインに提供しています。

このツール群は「マーケティングクラウド」という名前で提供されていますが、どちらかというとDMPの方に重きを置いて展開している印象です。

もともとはアクセス解析ツールの提供をしている企業ですので、データを扱うソリューションは信頼できます。 

b→dashもアクティブコアのマーケティングクラウドもですが、日本製のツールはわかりやすく、導入しやすい印象があります。

もともとが日本国内に向けて開発しているので、ツールのUIや製品説明も日本市場向けになっているのがその一因でしょう。 

MAツールでは他にも株式会社ジーニーが大きなブースを出していて、「MAJIN」というツールを紹介していました。

こちらは事業の中心であるDSPから、MAにも範囲を広げているそうです。

また強みとしては、ツールだけでなくコンサルティングをしっかりやってくれるとのこと。広告にも力を入れている場合には、特にそれを加味した良いアドバイスがもらえそうですね。

この展示会で見たMAツールは、ビッグデータと連携するというのが大きな魅力に映りました。

一方この展示会では出展していなかったはずですが、MA機能を持つ世界的なCMS「Sitecore(サイトコア)」は、昨年後半からMAにAIを組み込んだ機能をアピールしています。

各ツールともカタログ上の機能はほぼ同じように見えますが、実際に話を聞いたり質問をしていくと差別化のポイントがいろいろ違うのがわかります。

DMPやMAの導入の際は、候補のツールに対していろいろ話を聞いて比較検討していくといいでしょう。 

この章で紹介したソリューション

b→dash

https://bdash-marketing.com/ 

アクティブコア マーケティングクラウド

https://www.activecore.jp/marketing-cloud/about-marketing-cloud/ 

MAJIN

https://ma-jin.jp/ 

Sitecore

https://www.sitecore.com/ja-jp

気になるツールあれこれ

さてここからは、デジタルマーケティングEXPOで気になったソリューションをいくつか紹介していきましょう。

まずは「株式会社WOWOWコミュニケーションズ」。前章で紹介したトレンド、データ活用の流れからの紹介です。 

名前からわかるようにWOWOWの関連会社です。

どうしてこの展示会に出ているんだろうと思い、足を止めました。

メインで提供しているサービスはコールセンターとのことですが、そこで得たデータの活用もうたっているのが特徴です。

コールセンターがコストセンターといわれていたのは昔のことで、今は多くのリアルなデータが収集できる重要なタッチポイントです。

WOWOWコミュニケーションズはWOWOWに対してだけでなく、これから外部に向けてサービス提供を開始していくための出展ということでした。 

そしてマーケティング担当者なら必ず知っている「AD EBiS(アドエビス)」。

こちらは定番のツールだけに何が今の一番の売りかを一言で教えてもらったところ、「連携」とのことでした。

資料を確認してみるとアドエビスを中心にデータ(計測)、レポート&BI(分析)、DSPやリスティングなどの広告、MA等(活用)という形で、連携機能が非常に強化されている様子です。

昨今は無数のソリューションがありますが、それらを組み合わせて使っていく「連携」もトレンドの一つといえそうです。 

WOWOWコミュニケーションズ

http://www.wowcom.co.jp/

アドエビス

https://www.ebis.ne.jp/

一瞬で多言語化対応?

さて少し趣向を変えて、Webサイト制作に関するものを見ていきましょう。

マーケティングの展示会ですからサイト制作はそれほど多くはありませんでしたが、気になるものがいくつか発見できました。 

「多言語化対応が、最短5分で実現」というキャッチコピーで紹介されていたのが、Wovn Technologies, Inc.の「WOVN.io」です。

Webサイトの多言語化対応をすぐにできるソリューションです。

ベーシックな機能は既存の日本語サイトのURLを入力することで、英語など多言語化されたソースが出力されるというもの。

それをWebサイトに組み込めば、すぐに多言語化されたWebサイトができるというわけです。

このツールに組み込まれた自動翻訳がどれくらいの精度かがカギだと思いますが、一般的に最近の翻訳機能は上がっているのでかなり使える感じではないでしょうか。細かな所は管理画面上で人が翻訳して編集を加えることもできます。

画像も編集画面からアップが可能ですが、その中に書かれた文字は翻訳、書き換えがシステムではできません。ですからhtml内の文字にしてそれを画像上に表示するといったWebサイトの作りにしておけば、翻訳ができる範囲が増え画像を作る手間が減らせる気がしました。 

商用のCMSツールも多く出品される中で、目に留まったのがStudioUmi(スタジオ・ウミ)のブースです。

こちらはオープンソースのCMS「Drupal」の紹介をおこなっている、Drupal専門の制作会社です。

ジョンソン&ジョンソンや、昨年はアステラス製薬といった企業がグローバルサイトに導入しているCMSとして知る人ぞ知るのが、このDrupalです。

オープンソースのCMSのシェアではWordpressがトップなのは間違いありませんが、コーポレートサイトやグローバルサイトの場合はこのDrupalを検討してみるのも良さそうです。 

WOVN.io

https://wovn.io/ja/

StudioUmi(Drupalサイト開発)

https://drupal.studio-umi.jp/

ECのトレンドは?

EC系では2つのツールを紹介したいと思います。

一つ目は株式会社Nintの「Nint for ECommerce」です。

こちらは楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングといった主要ショッピングモール内で、ジャンルごとの売れ筋商品や価格情報がわかる、分析できるというソリューションです。

集計される元データは情報としては公開されているものですが、それを集めて毎日可視化されるのがポイント。

こちらもビッグデータに関係したソリューションといえますが、ショッピングモールでのEC運用に力を入れている企業は参考にできるでしょう。

また大型ショッピングモール内の売れ筋情報が把握できるので、自社展開をメインにしている企業、販売ではなく商品開発をする側にも役立つ情報かもしれません。 

もう一つは株式会社トレンドExpressの「中国トレンドExpress」。

ソーシャルメディアの分析は日本国内では当たり前になっていますが、このソリューションは中国のSNSの分析をおこなうというもの。

越境ECのためのツールですが、なるほど中国の生活者のインサイトを得るには、こうした口コミ分析も必要でしょう。

中国のSNSは制限が大きいといわれますが、大部分は政治やアダルトに関するものなので、一般的な商材を扱うECではその影響は少ないのではないでしょうか。 

Nint for Ecommerce

https://ec.nint.jp/

中国トレンドExpress

https://cte.trendexpress.jp/ 

最後に紹介するのが、株式会社エーアイエルの「EXCEL女子」というサービスです。

事務系の人材派遣サービスなのですが、「マクロマン(MACROMAN)」という事務作業の自動化ツール(RPA)とセットで提供しているのがユニークなところ。

自動化が進んでくるなかで、こうした人材とツールをセットで展開するサービスも増えていくのかもしれません。 

EXCEL女子

http://www.ailltd.co.jp/ 

マクロマン(MACROMAN)

http://www.ailltd.co.jp/macroman/

まとめ

ビッグデータ、AIは別の展示としておこなわれていましたが、デジタルマーケティングでもトレンドは重なる部分が多くありました。 

AIはその機能を全面的に出してPRするツールは以前より少なくなった印象でしたが、データをいかに蓄積するか、活用するかという点でDMPとデータをもとにしたソリューションが増えた印象です。

逆にコンテンツ系の展示はあまり目にしませんでした。

コンテンツに関しては別で大型の展示会があるので、そちらでおこなわれているのかもしれません。しかしこちらのブームも落ち着いて、今は成熟期と呼ばれる安定した期間に入っているのかもしれません。

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