ABC分析

ABC分析とは、商品の重要度を売り上げ順や粗利率の順でABCにランク付けし、重要度の高いAランクの商品の管理に力を入れることで、売り上げの70~80%を効率よく回すための分析法を指す。重点分析とも呼ばれる。

ランク分けは商品の単価に数量を掛け合わせて考える。これにより単価は高くても動向の少ない商品より、単価は低くても動きの多い商品が重視されることになる。
ABC分析はイタリアの経済・社会学者、パレートの提唱した20:80の法則(パレートの法則)に基づいている。パレートの法則は様々な場面で適用されるが、売り上げに適用する場合、「売り上げの80%は全商品の20%による」というもの。これを敷衍し、売れ筋商品の管理を徹底することで無駄な労力を省こうとするのがABC分析の考え方である。

スペースの限られている店舗であればAランクの商品の在庫切れをなくし、Cランクの死筋商品を入れ替えるなどする。

一方ネット販売の場合、幅広いニッチ層のニーズを満たし顧客をつかむため、死筋は入れ替えるのではなく放置しておくことが勧められる。