クラスター分析

クラスター(cluster)とは英語で「葡萄の房」のこと。そこから転じて、集団や群れなど、似たものがたくさん集まっている様子を意味している。

マーケティングにおけるクラスター分析とは、多様な性質のものが混ざった集団の中から、同じような要素を持つ集団を抽出して抜き出すことを指す。簡単に言えば、似たもの同士の集団を発見すること。男女別や年齢別など、既知の属性で纏められたデータはクラスターとは呼ばない。

他の企業に先駆けて未知の似たもの集団を発見できれば、そこに対して効果的なプロモーションを行えて、新規顧客の開拓に役立つことから、多くの企業で採用されている。

クラスター分析には、大きく分けて2つの手法がある。ひとつは階層クラスター分析と呼ばれるもので、近い関係のものからグループ分けを行うので始めやすい。しかし計算量が膨大になるので、実行が困難となったり、結果が不安定になったりすることがある。

もうひとつが非階層クラスター分析と呼ばれるもので、階層クラスター分析のような欠点がないため、こちらの方が多く使用されている。