アーンドメディア

アーンドメディアはFacebookやTwitter、InstagramといったSNSやブログのことを指す言葉で、オウンドメディア、ペイドメディアと合わせてトリプルメディアと呼ばれます。
アーンド(earned)には「稼ぐ」という意味があるため、「アーンドメディア」は「評判や信用を稼ぐメディア」という意味で使用されています。

近年、インターネットの発達に伴い消費者は口コミを容易に得ることができるようになりました。そんな中、大半の消費者が使用しているといっても過言ではないSNSやブログは、企業や商品の口コミを得る場として大いに利用されています。

SNSに日々投稿されるのは消費者のリアルな声です。企業が情報の内容をコントロールできるオウンドメディアやペイドメディアとは異なり、SNSに投稿されるそういった声を企業側でコントロールすることはほぼ不可能です。
しかしその分、SNSでの口コミは消費者からの信頼が厚く、よい口コミが拡散されれば企業の認知度や売上が大幅に上がる可能性があります。

また、企業はその投稿からヒントを得て商品開発を行ったり、自社についての口コミを読んでサービスや商品を改善したりすることができます。企業が市場調査に出向かずとも、簡単に消費者の声を収集することができるのがアーンドメディア最大のメリットです。

アーンドメディアを使用する際気を付けなければならない点は、万が一企業で社会的な問題が発生したりリコールに繋がるような製品の不具合が発生したりした場合、一気に悪評が広まりバッシングが集まる「炎上」状態になってしまう可能性があることです。
そういった場合に備えて、炎上時のマニュアルを作成しておくといった対策をしておくとよいでしょう。

加えて、企業が発信する内容にも注意が必要です。情報が溢れているこの時代、発信元に信用を集めるには情報の信憑性や品質が重要となります。
ユーザーをきちんと満足させるような、TwitterやFacebookで「いいね」を押したくなるような内容を発信し続けることによって企業のフォロワーが増え、見込み客を増やすことができます。

加えてフォロワーが少ないアカウントは情報発信力がなく、せっかくよい情報を発信しても全く広まらないということが多々あります。
アーンドメディアとしてきちんと機能させるためには、長期的な戦略を立ててアカウントをこつこつと育てることや、タイムラインに表示される広告を出してフォロワーを集めるといった努力が必要です。

アーンドメディアは単体でなく、ペイドメディアやオウンドメディアと組み合わせて使用することで初めて力を発揮します。
それぞれの役割をしっかりと理解して、メディアを有効に活用しましょう。