プロダクトアウト

プロダクトアウト(product out)とは、企業の技術や思想、販売計画などに基づき、「作り手の視点」を優先させて商品開発を進める手法のこと。対する手法にマーケットイン(market in)があり、ユーザーのニーズなど「ユーザーの視点」を重視する商品開発方法がある。

インターネットの普及により、商品を購入するまでの比較・検討が簡単になった現在、プロダクトアウトの理念に基づき商品を開発しても、ユーザーのニーズに合わず評価されないこともある。一方で、ユーザーのニーズに合わせて商品を生産するマーケットインは、顧客から評価されやすいという特徴がある。

プロダクトアウトは作り手の目線から考えるため、まだ市場に存在しない、新しい需要を生み出す商品やサービスを開発できる可能性がある。対して、マーケットインはユーザーのニーズに合わせるため、同質化が進み価格競争が激化する恐れがある。そのため、プロダクトアウトとマーケットイン双方を兼ね備えた運営戦略が求められる。