SIPS

SIPSとは、Sympathize、Identify、Participate、Share&Spreadの頭文字をとったマーケティング用語。それぞれ「共感する」「確認する」「参加する」「共有&拡散する」ことを意味する。ソーシャルメディアを通して新しい情報を得ることが増えた現代の状況に特化した消費行動モデルの一つで、電通が提唱した。

SIPSのプロセスでは、まず、消費者がSNSで気になる商品やサービスを見つけ「共感」する。次に、自分にとって有益な情報かネットで「確認」する。さらに、良いものだと判断した場合は「いいね!」やリツイートなどの形で発信し企業プロモーションに「参加」する。最後に、情報が他者へ「共有&拡散」されるという一連の流れをなす。

似た言葉にAISASやAIDMAがあるが、これらの行動のきっかけは「認知」で、AIDMAに関しては、最後のプロセスを「購買」としている。一方、SIPSは「共感」から始まり「共有&拡散」を終着点とするため、より消費者行動に即したマーケティングモデルといえる。