クリック率(CTR)とは

クリック率(CTR)とは 、Click Through Rateのことで、インターネット広告やオーガニック検索において、それらがブラウザ上に映し出された回数のうち、どのくらいの人が広告やURLをクリックしたかを割合で示した数値のことです。CTR(%)=クリック数÷表示回数×100という式で計算することができ、たとえば、表示回数1000 回に対して、クリック数が 50 回だった場合、CTR 5% となります。CTRが高い広告やサイトは、消費者のアクションを的確に獲得することができるため、効率のいいマーケティングを目指すうえで欠かせない指標の1つです。一般的にCTRは数%あれば高い部類に入るといわれ、低い場合は0.1%未満ということもあります。

インターネット広告において、CTRを上げるには

  • 広告の表現(デザインやキャッチコピー)の品質が高いか
  • 広告の掲載先サイトを訪れるユーザーのニーズに、商品やサービスなどの広告の内容が合致するものであるか
  • 広告が掲載される場所ならびに大きさなどが適切か

などの要因を満たす必要があります。基本的なポイントとして、広告と同時に設定するキーワードと、その広告との関係性が高いほど、ユーザーがクリックする可能性が高くなるため、キーワードの設定にも注意が必要です。インターネット広告では、まずユーザーからクリックされなければ、その後の販売や会員登録などの行動にはつながらないため、最も基本的な広告効果指標の1つといえます。

オーガニック検索において、CTRを上げるにはタイトルとスニペット(検索結果ページの上部に表示される検索キーワードについての他サイトからの引用文)にこだわる必要があります。これら2つにおける注意すべきポイントとしては、以下のようなものがあります。

  • ユーザーが検索に使用するようなキーワードが含まれているか
  • ユーザーの興味を引くようなタイトル・スニペットになっているか
  • 内容を端的に表し、ニーズに即しているか

なかでも、オーガニック検索でCTRを上げるためにまず考えるべきなのは、的確な検索キーワードを使用することです。そもそも検索順位を上げないことには、タイトルやスニペットはユーザーの目に触れることはありません。たとえば、検索順位10位に表示されるサイトは、画面をスクロールしなければ表示されず、検索画面での目視率だけでも20%ほどしかありません。これではクリック率が下がるのは必然といえます。そのため、SEOの観点から、キーワードを積極的にタイトルやスニペットに取り入れ、検索順位を向上させる必要があるのです。