ページレイアウトアルゴリズムとは

「ページレイアウトアルゴリズム」とは、ユーザーがWebページを見たときに、最初に表示される画面に広告が多すぎる場合、サイトの評価を低くするアルゴリズムです。Googleが2012年に実施を明言し、その後も複数回にわたって更新しています。

余計な広告に画面が占領されてしまうと、ユーザーは本来知りたかった情報になかなか行き着くことができなくなります。上部の広告を避け画面をスクロールさせる必要が生じ、余計な手間がかかります。ときには誤って広告をクリックしてしまうこともあるでしょう。

自分が望まない広告がたくさん出てくることは、ユーザーにとっては気持ちの良いことではありません。そうしたページを上位に掲載していると、検索エンジンの評価も下がってしまいます。そこで実施されたのがページレイアウトアルゴリズムなのです。

もちろん、最初に表示される画面に広告を表示させてはダメだという訳ではありません。一般的な量を表示させる分においては、特にペナルティを受けることはありません。あくまで出しすぎている場合のみ、評価が下がることになります。では出しすぎている場合とは、どのような状態を言うのでしょうか。実はGoogleはその点については明確な基準を公表してはいません。ただそのガイドラインとして、「ページ上部に独自コンテンツが見つけるのが困難な程、過度な広告が掲載されている」「広告に押し下げられ、ファーストビューに独自のコンテンツがほとんど見えない」という2点が指摘されています。また、ページレイアウトアルゴリズムの更新で実際に検索順位が変わったのは、全体の1%未満とコメントしています。ですから多くのサイトでは特に心配する必要はありません。

万一、このアルゴリズムによって順位を下げられてしまったときは、速やかに上記の2点に抵触しないようにサイトを改善することが望まれます。まずユーザーが求める情報にすぐにアクセスできるように、独自コンテンツが上部に来るようなレイアウトに変更します。そのとき注意しなくてはならないのは、ユーザーはさまざまな環境からサイトを見に来るということです。パソコンで見ると問題ないものの、携帯端末で見ると広告で埋まってしまってしまう、ということがあるかもしれません。

なお、こうした対策をしてもすぐに検索結果に反映されるとは限りません。検索エンジンにクロールされて評価が上書きされるまでは時間がかかります。そのため、ペナルティを受けてから対策を講じるよりも、普段から広告表示が過度に目立つようなレイアウトは避けたほうが賢明です。見やすいページレイアウトにしてユーザビリティが向上すれば、アクセス数もおのずと増えていくことでしょう。