URLパラメータとは

URLパラメータとは、サーバーへ情報を送るためにURLに付け加える変数のことで、クエリ文字列とも呼ばれています。
URLの末尾に【?】を付けて、その後に【パラメータ名=パラメータ値】という形式で記述されます。

(例)
https://www.xxx.com?aaa=bbb

さらに末尾に【&】と【パラメータ名=パラメータ値】を重ねることで、複数のパラメータの指定も可能になります。
(例)
https://www.xxx.com?aaa=bbb&ccc=ddd

URLパラメータには、アクティブパラメータとパッシブパラメータの2種類が存在します。 アクティブパラメータは、指定された値によってコンテンツの内容が変化します。これによって、コンテンツの並べ替えやフィルタリングが可能となります。
アクティブパラメータは、ECサイトで利用されることが多いものです。商品の人気順や価格順による並べ替え、色、サイズや特徴による絞り込みなどの機能を実現しています。
ただ、パラメータの使用によってランキングやジャンル別の一覧ページなどが作成されると、Googleから重複コンテンツとみなされる場合があるので注意が必要です。フィルタリングによって生成されたページは内容がほぼ同じなので特に注意が求められ、Search Consoleでの制御、canonical設定などの対策を考慮する必要があります。

一方、パッシブパラメータは情報収集を役割としています。Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールによって、ユーザーのアクセス経路などを調べるために使用され、コンテンツの内容は変化しません。ダミーパラメータとも呼ばれ、ユーザーには影響を及ぼしませんが、解析ツールには情報が送られています。たとえば広告やメールマガジンごとに異なるパラメータを設定すると、ユーザー数やコンバージョン率などの詳細な分析が可能となり、マーケティングにおいて非常に重要な情報を得ることができます。

URLパラメータが含まれるURLを動的URL、含まれないURLを静的URLと呼びます。かつては静的URLの方がSEO上有利とされていましたが、検索エンジンの進歩もあり、現在では大差はないとされています。

ただし、Googleは極力シンプルなURLを推奨しています。長大なURLはユーザビリティ上も好ましくないので、パラメータを使用する場合は、極力短いURLになるような工夫が求められます。また、前述の通り、重複コンテンツへの対応も必要です。 また、【=】の替わりに【:】や【,】、【&】の替わりに【[]】が使用されてる非標準のパラメータも存在しますが、これはクローラーがURLパラメータの内容を認識するのが難しくなります。そのため、SEOの観点からは標準的なパラメータを使用することが望ましいといえるでしょう。