User Agent(ユーザーエージェント) とは

User Agent(ユーザーエージェント) とは、ネットユーザーが何らかのプロトコルを使ってデータ利用する際に用いるソフトやハードを指す言葉で、多くの場合ネットアクセスに使うプログラムのことをいいます。

ユーザーエージェントは「Webサーバー」と密接な関係を持っています。Webサーバーとは、インターネットへの接続を担っているサーバーのことですが、Webブラウザから正しい情報が送られることにより、的確なページを探して反応します。その結果、ネットユーザーはもっとも見やすい形でWebページへとアクセスすることが可能になります。たとえば、パソコンを使っているときならパソコン専用ページへと誘導されるため、ストレスなく閲覧することができます。逆に、パソコンなのにスマートフォン専用ページへと誘導されてしまえば、ユーザーエージェントがしっかり動作していないといえます。

そのほか、WebサーバーはユーザーのブラウザでWebページが閲覧できるかどうかも判断します。視聴環境が整っているにもかかわらずページがブラウザで表示されない場合は正しく動作していません。ユーザーエージェントが正しくサーバーに働きかけることで、快適なネット環境が保障されます。

また、ユーザーエージェントは偽装することもできるプログラムです。ユーザーがパソコン画面でスマートフォン専用ページを開きたいとき、スマートフォンのユーザーエージェント情報をWebサーバーに送れば閲覧することができます。しかし、Webサーバーがユーザーエージェントを確認する基準は多種多様なので、必ずしも成功するとは限りません。

ユーザーエージェントが注目されるようになったのは、自社サイトのセキュリティと大きく関わっている概念だからです。どんなブラウザであっても自由に閲覧できるサイトだと、悪意あるユーザーが訪問する確率も高まってしまいます。そこで企業によってはユーザーエージェントを制限し、特定の条件を満たしたユーザーしか閲覧できないようにしています。

ユーザーエージェントはアクセ解析においても重要です。ユーザーエージェントを解析することで、どんなブラウザからどれぐらいのユーザーがアクセスしているかがすぐに分かります。自社サイトへのユーザーエージェントごとの閲覧比率が分かれば、コンテンツの作成方法も変わっていくでしょう。Webマーケティングにおいては今後もユーザーエージェントに関する情報には注目しておきたいところです。