ZMOT(ジーモット)/FMOT

ZMOT(ジーモット)とは、購買の下調べのこと。2011年にグーグルが提唱したメンタルモデルで、「Zero Moment Of Truth」の略。購入の意思決定の瞬間は、消費者が店舗へ足を運ぶ前、つまりゼロ時点で決まっている、という理論を指す。

ZMOTは、2004年にP&G社が提唱したメンタルモデルであるFMOT(First Moment Of Truth)を、時代の波に合わせて、さらに発展させた考え方。

FMOTは、「商品購入の決定の瞬間は、店頭に並んだ商品を消費者が見た数秒で決まる」と示唆する。そのためP&G社はTVCMなどの宣伝費を削減し、パッケージデザインやPOPをリニューアルすることで売り上げを伸ばした。

それに対しZMOTでは、スマートフォンやタブレットの普及した現代において、消費者の商品購入の意志は店頭に行く前に決まると定義する。商品の情報や口コミはネットでチェックされ、その瞬間、購入するかどうかは消費者のなかで決められる。

企業が今を生き抜くためには、ZMOTの概念を踏まえ、Web上で自社製品の魅力をアピールする様々な戦略が必要になる。